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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年12月08日

自己肯定は「営み」の中に内蔵されている



長岡市・コモンリビングで
唐澤頼充さんとトークしてきました。


まきどき村の米づくりを追いかけた
1年間の記録。「TANEMAKI」

購入はこちらからもできます。
https://karasawa.thebase.in/

イベントは
コモンリビングの「ごはん会」の一環で行われました。
ごはん食べてから話を聞くってスタイルもいいなあ。

ということで、唐澤さんとトーク。
イベントでしゃべるのは実は2回目。

面白かった。

まあ、一番おもしろかったのは、
帰りの車の中の反省会だったのだけど、
ひとまずイベント中のことを。

~~~ここからイベントメモ

都会:人を相手にする→個人にフォーカスしてる
米作り:自然を相手にする→自然にフォーカスする。生きてる感がある。

自分が何かをすることが返ってくる。
自然との関係の中にいることを感じられること。

旧庄屋佐藤家:250年の歴史の中にある。

身体感覚として気持ちいい。
身体のポテンシャルを使っている実感。

アート:身体感覚を伴っていた。
宮澤賢治的な。
それがいつのまにかファインアートに寄ってしまった。

等価交換ではない農業。
贈与し、贈与される。

化学肥料とちがって、
堆肥は直接作物に吸収されない。

~~~ここまでイベントメモ

僕がヒットしたのはそんなところかな。
さて、この本の唐澤さんのあとがき

「米作りはひとりではできないなぁ」
ここがハイライト。

極力機械を使わず、
人の力で、米作りをしたリアル。

昨日は、そんな話だった。

帰りの車の中でしていた話のキーワードは、「営み」

田植えをしているとき。
雑草をとっているとき。
稲刈りをしているとき。

そこには「営み」があった。
「営み」というのは、自分とは違った時の流れのこと。

自然の時の流れ。
稲の時の流れ。
その流れの中にいること。
そのとき、人は何とも言えず、満たされた気持ちになるのではないか。

場のチカラの構成要素
1 誰とやるか
2 いつやるか
3 どこでやるか

この2 いつやるか?3 どこでやるか?

のチカラを高めるには、
「営み」の中に身をおく、ということ。
身を委ねる、ということ、なのかもしれないなと思った。

そして、それが、
「自己肯定」をアップさせるのかもしれないと思った。

「自己肯定」は「営み」の中に内蔵されている、と。

それは意識上には上がってはこないけれど。
「地域の祭り」によって、自己肯定感がアップするのは、
「地域のつながり」なのだけど、その「つながり」とか「絆」っていうのは、
人とかコミュニティの中にあるのではなくて「営み」の中にあるんじゃないか。

「自己肯定感」が大事だって言われるけど、
それを自己にフォーカスして高めることは難しいのではないかな。
1年を通して田んぼで米作りや田舎や島の暮らし、
みたいに「営み」の中に身を置くこと。

暮らし方って個人戦じゃなくて、
もしかしたら「営み」の中の一部になること、なのかもしれない。

唐澤くんが昨日言っていたけど、
米作りは人間と自然の等価交換じゃなくて、
常にどちらかが負債を抱えている(感じがする)。

「営み」は中に「負債感」を内包している。

そしてその「負債感」こそが、
もしかしたら、「自己肯定」につながっていくのではないか。

「営み」という場に一体化する。

まきどき村の米作りも、朝ごはんも、
イナカレッジプログラムも、

「営み」の中に溶けていけるから、魅力的なのではないか。

今日はそんな仮説。  

Posted by ニシダタクジ at 11:03Comments(0)イベント