2019年09月21日
チーム「自分たち」に「地域」というプレイヤーを含めていく

ふたば未来学園高等学校

NPOカタリバが関わる「ふたば未来ラボ」にお邪魔しました。

全面黒板で場所の説明

スタッフ紹介。「好きなこと」とか書くの大事。

高校生も運営に参画するカフェふぅ

高校生が淹れたウィンナーコーヒー320円
っていうことで、楽しんできました。
なんというか、学校の中なのに
「第3の場」っていう感じ。
カフェとして使っている大人も高校生もいれば、
21日の発表会のためのミーティングをしている高校生もいれば、
大学生スタッフと談笑している高校生もいれば。
カフェ自体は
一般社団法人たんぽぽ(校長が代表理事)が運営。
カタリバのコミュニケーションデザインとしては、
やっぱりプロフィールと顔写真を載せて、名札をしているところが
徹底しているなと思った。
ニックネームも書いてあるし。
スタッフは毎月更新してもいいのかもしれない。
ふたば未来は総合高校なので、いろんなコースを選び、
授業で地元産品を利用したお菓子づくりを行っているという。
そしてカフェチームはカフェをやってみたい
っていう生徒が授業後の16:00~18:00で運営。(火・木は17:00~)
そうやって「自分」と「地域」の重なるところに
「プロジェクト」をつくっていけたらいいなと思った。
「地域」ってそういうためにあるんじゃないか。
「地域」や「まち」を主語にして語らない。
「自分たち」を主語にして語る。
しかしその「たち」の中に、「地域」や「まち」が含まれているような、
そんなプロジェクトをつくっていけないだろうか。
「自分」にフォーカスしすぎなんだ。
自分のやりたいことは?
自分の強みは?
本当の自分はどこに?
そんな問いを忘れてしまうような
プロジェクトに出会うこと。
それには「地域」が必要なのではないか。
分断。
個人は分断された。
地域も分断された。
おそらくそれは社会の要請だった。
「最後の市場」がそこにあったのではないか。
参考:家電を売るために「夢を持て」?
http://hero.niiblo.jp/e346221.html
人々は自分にフォーカスするようになった。
自分にフォーカスすると、他者と比べるようになる。
・これが足りない。
・ここが劣っている。
・いつまでたってもこれができない。
そこに市場が生まれた。
「夢」「キャリア」「資格」「進学」「美容」「健康」。
作り出された「ニーズ」。
コンプレックスを解消するために消費を重ねる。
自分らしい人生を生きるために。
女性を美しくするために。
80過ぎて人に迷惑をかけないように。
そんな自分へのフォーカスをズラすことができないだろうか?
自分にフォーカスするから比較が始まり、コンプレックスが生まれるのだ。
「地域」を取り戻す。
いや、地域よりも小さい範囲の「自分たち」を取り戻すこと。
「自分たち」はこの瞬間、この顧客にとってのこの価値を追いかけていく。
そこに没頭していくこと。
「自分」ではなく、プロジェクトの先にフォーカスしていくこと。
そしてそのうち、チーム「自分たち」の中に、「地域」というプレイヤーを含めていくこと。
それが、アイデンティティ・クライシス時代を生きていくひとつの方法論なのではないか。
チーム「自分たち」への出発点として、
双葉みらい学園の中にある未来ラボやカフェのような、
「機会」と「場」が機能していけばいいなと思った。