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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2009年07月24日

ビジネスと学校の違い

内田樹
「街場の教育論」(ミシマ社)
を読みました。
これはなかなかスルドい切り口ですね。

ビジネスと学校の違いについて、
こう書いてあります。

ビジネスというのは、
入力と出力の間の時間差が
ゼロであることを理想とします。

つまり、新商品を開発したら、
すぐに製品化され市場で評価され、
すぐれた商品は売り上げが伸び、
人気が出なければ、市場から撤退する。

学校というのは、
差し出したものが
別の形で別の時間に戻ってくる。
そういう仕組みです。

ひとつ。
例があります。

伝統ある学校の卒業生たちの多くは、
「学校は変わってほしくない」と望んでいます。

自分たちが通っていたころと
同じ校風、同じ校舎、同じ授業で
あってほしいと願っています。

学校が変わってほしいと願う人とは
まったく逆の思考なのです。

学校とビジネスでは、
時間の流れが違う。
これはなかなか面白い視点です。

そういう意味では、
本屋さん、特に古本屋さんって
ちょっぴりビジネスの世界とは違いますね。

入力と出力のタイムラグはすごく大きいですし、
入力時に予測した出力ではない出力が
たくさん出てきますものね。
オンライン書店にはそれがありません。

タイムラグという観点から見ると、
古本屋は教育に似ています。

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Posted by ニシダタクジ at 06:15│Comments(0)
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