2013年09月15日
努力と報酬は一致しない

「評価と贈与の経済学」
(内田樹 岡田斗司夫 徳間ポケット)
読み始めました。
いいですね、このコンビ。
~~~いきなり引用
岡田さん談:
いましている努力に対して未来の報酬が約束されないと
働く気がしないという人が増えてきたけどさ、
いましている努力に対して未来の報酬が約束された
時代なんて、これまでだってなかったんだよ。
だって、明治維新からあと、20年おきに戦争してたんだぜ。
「約束された未来」なんてあるはずないじゃない。
報酬の約束なんかなくても、とりあえず生き延びないといけないからって
みんな必死で生きてたんだ。
努力と報酬が相関するというのは、理想なの。
はっきり言えば、嘘なの。
努力と報酬は原理的に相関しないの、全然。
するときもあるかもしれないけど、それは例外。
~~~ここまで引用
報酬は運である。
なるほど。
これに対して内田先生
~~~ここから引用
「努力したら、最終的には報酬がある」
ということは言ってもいいと思う。
でも、どんな報酬がいつもらえるのかは
事前には予測できない。
ある種の努力をしているうちに、
思いもかけないところから、
思いもかけないかたちで「ごほうび」がくる。
それはまさに「思いもかけないもの」であって
努力の量に相関するわけじゃない。
~~~ここまで引用
なるほどね。
だから
「努力した分について、すぐに報酬よこせ」
っていうのは、原理的に成り立たないのね。
これはなんとなく分かるなあ。
これを若い人にどう伝えようか、っていうデザインが問われてますね。
Posted by ニシダタクジ at 04:33│Comments(0)
│本
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