2013年10月02日
地元客のニーズに応えているのは大型店
新潟から福井へ。
4時間半かかります。

いろんな本を少しずつ読むのが
好きなんですけど、今回はこの5タイトル。
1冊くらい小説とか入れたらいいのに。と自分で突っ込みます。
さて。
今日の1冊は、

「商店街再生の罠」 (久繁哲之介 ちくま新書)
まだ途中ですけど、
切れ味スルドい久繁さんの
商店街活性化切りが気持ち良いくらいです。
この中で取り上げられている
昭和レトロ商店街として有名な大分県豊後高田市。
昭和レトロ商店街として、
2.6万人だった来訪者が
20万人~30万人となったことで
専門家は成功事例だと言います。
それを久繁さんはバッサリ。
「過去の衰退していた時期だけと比較しているのでしょう。
これはまちおこし(観光振興)の評価軸であって、商店街活性化の評価軸ではありません。
要するに、まちおこし(観光振興)と商店街活性化を混同しているのです。」
なるほど。
~~~ここから引用
この混同こそ、全国の商店街が未だに活性化できない大きな理由です。
すなわち「地元市民のために、生活インフラ機能を強化して、リピート客を増やす」
べき商店街の活性化施策が必要なのに、お門違いの「まちおこし(観光振興)の施策」
をかぶせているのです。
ビジネスが持続・成長するには
「一見客でなく、リピート客を創る」事が基本です。
商店街の活性化も、レトロ化で
一見の観光客を狙うのではなく、
地元市民がリピート客になってくれる施策を考えるべきです。
~~~ここまで引用
これ、その通りだなあと思う。
だから安易に観光客向けのマップ作りをするんじゃなくて、
地元の人が利用できる、コミュニケーションのツールとなるようなものとしてのマップを
作るのならありなのだけど、そうでなければ、あまり意味がないということだ。
さらに、久繁さんは続ける。
地元市民はどこで買い物をしているか?
買物難民にならないか?
そんなことを調べに、
郊外にある地元資本スーパー「トキハインダストリー」の大型商業施設
に行くと、昭和の町の閑散状態が信じられないほど多くの地元市民がいて、
その中のパン屋さんに置かれた椅子で商品(パン)を食べながら談笑していたのです。
これによって、
通常は「テイクアウト」だけに依存するのが
顧客の交流スペースである椅子を使って
実質は「イートイン」機能を持つと同時に、
当然、通りがかりのお客さんには宣伝効果となっているのです。
そこで久繁さんは
店前で交流する3人の女性に話を聞いてみる。
~~~ここから引用
「商店街は観光地になっちゃったから、もう行けないね。
私たちには買う物もないし、居場所もない。
でもここ(商業施設)は買う物も居場所もある。
焼きたてのパンが好きでね。
焼きあがる時間に来ると、
私と同じように焼きたてパンが好きな知り合いも来るの。
それで、パンを食べながら、座って仲間と話すのが楽しみでね。
それに、ここで話していると、また偶然に知り合いと出会って、
仲間の輪や話が広がるのは本当に楽しいですよ。」
地元市民は観光地と化した商店街を利用できなくなったから、
大型店を利用し始めたと言います。
このように、商店街の衰退は、「大型店に客を奪われた」のではなく、
「商店街が見捨てた地元市民のニーズを、大型店が満たした」
結果である事例が全国で非常に増えています。
~~~ここまで
うーむ。
唸るね、これは。
考えなきゃいけないねえ。
と考えると
やっぱり、愛知県岡崎市発祥の「まちゼミ」がすごく素敵だなあと思うのです。
http://machizemi.org/
地域の商店街のおっちゃんおばちゃんが主役になって、
自分の得意なこと、伝えたいこと、お客さんの役に立つこと
を自分の店舗で少人数でやる小さな講座。
たくさんの発見や
商店主の個性、他のお客さんとのふれあいが
ふたたびお客さんを商店街に運ぶ。
その繰り返しが
遠回りのように見えて、
もっとも確実で、求められていることなのではないだろうか。
大学生がコーディネーターとなった「まちゼミ」を
内野の商店街で取り組み始めます。
まずはヒアリングから。
大学生のコーディネーター希望者の方は、お問い合わせください。
4時間半かかります。

いろんな本を少しずつ読むのが
好きなんですけど、今回はこの5タイトル。
1冊くらい小説とか入れたらいいのに。と自分で突っ込みます。
さて。
今日の1冊は、

「商店街再生の罠」 (久繁哲之介 ちくま新書)
まだ途中ですけど、
切れ味スルドい久繁さんの
商店街活性化切りが気持ち良いくらいです。
この中で取り上げられている
昭和レトロ商店街として有名な大分県豊後高田市。
昭和レトロ商店街として、
2.6万人だった来訪者が
20万人~30万人となったことで
専門家は成功事例だと言います。
それを久繁さんはバッサリ。
「過去の衰退していた時期だけと比較しているのでしょう。
これはまちおこし(観光振興)の評価軸であって、商店街活性化の評価軸ではありません。
要するに、まちおこし(観光振興)と商店街活性化を混同しているのです。」
なるほど。
~~~ここから引用
この混同こそ、全国の商店街が未だに活性化できない大きな理由です。
すなわち「地元市民のために、生活インフラ機能を強化して、リピート客を増やす」
べき商店街の活性化施策が必要なのに、お門違いの「まちおこし(観光振興)の施策」
をかぶせているのです。
ビジネスが持続・成長するには
「一見客でなく、リピート客を創る」事が基本です。
商店街の活性化も、レトロ化で
一見の観光客を狙うのではなく、
地元市民がリピート客になってくれる施策を考えるべきです。
~~~ここまで引用
これ、その通りだなあと思う。
だから安易に観光客向けのマップ作りをするんじゃなくて、
地元の人が利用できる、コミュニケーションのツールとなるようなものとしてのマップを
作るのならありなのだけど、そうでなければ、あまり意味がないということだ。
さらに、久繁さんは続ける。
地元市民はどこで買い物をしているか?
買物難民にならないか?
そんなことを調べに、
郊外にある地元資本スーパー「トキハインダストリー」の大型商業施設
に行くと、昭和の町の閑散状態が信じられないほど多くの地元市民がいて、
その中のパン屋さんに置かれた椅子で商品(パン)を食べながら談笑していたのです。
これによって、
通常は「テイクアウト」だけに依存するのが
顧客の交流スペースである椅子を使って
実質は「イートイン」機能を持つと同時に、
当然、通りがかりのお客さんには宣伝効果となっているのです。
そこで久繁さんは
店前で交流する3人の女性に話を聞いてみる。
~~~ここから引用
「商店街は観光地になっちゃったから、もう行けないね。
私たちには買う物もないし、居場所もない。
でもここ(商業施設)は買う物も居場所もある。
焼きたてのパンが好きでね。
焼きあがる時間に来ると、
私と同じように焼きたてパンが好きな知り合いも来るの。
それで、パンを食べながら、座って仲間と話すのが楽しみでね。
それに、ここで話していると、また偶然に知り合いと出会って、
仲間の輪や話が広がるのは本当に楽しいですよ。」
地元市民は観光地と化した商店街を利用できなくなったから、
大型店を利用し始めたと言います。
このように、商店街の衰退は、「大型店に客を奪われた」のではなく、
「商店街が見捨てた地元市民のニーズを、大型店が満たした」
結果である事例が全国で非常に増えています。
~~~ここまで
うーむ。
唸るね、これは。
考えなきゃいけないねえ。
と考えると
やっぱり、愛知県岡崎市発祥の「まちゼミ」がすごく素敵だなあと思うのです。
http://machizemi.org/
地域の商店街のおっちゃんおばちゃんが主役になって、
自分の得意なこと、伝えたいこと、お客さんの役に立つこと
を自分の店舗で少人数でやる小さな講座。
たくさんの発見や
商店主の個性、他のお客さんとのふれあいが
ふたたびお客さんを商店街に運ぶ。
その繰り返しが
遠回りのように見えて、
もっとも確実で、求められていることなのではないだろうか。
大学生がコーディネーターとなった「まちゼミ」を
内野の商店街で取り組み始めます。
まずはヒアリングから。
大学生のコーディネーター希望者の方は、お問い合わせください。
Posted by ニシダタクジ at 07:02│Comments(0)
│本
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