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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年11月05日

「つながりたい」という病

つながりたい。
ネットワークしたい。

つなげたい。
ネットワークのハブとなりたい。

活動的な人は誰もが一度はかかる病
なのだと思う。

TwitterなどのSNSで
連鎖して知り合いが増えていくことのうれしさ。
有名な人と出会えたことの高揚感。

もっと人と人が出会ったら、
面白いことが起こるのではないか、という予感。

こうして人は
「つながりたい」から「つなげたい」
と思うようになる。

そういう僕も、
24歳の秋に、伝説のバー「狐の木」(東京都北区王子)
に出会い、
その名も「ネットワークパーティー」と呼ばれるパーティーに
毎月のように顔を出していた。
(しかも、新潟から新幹線で行っていたからよっぽど楽しかったんだと思う。)

職種の異なる20代の熱い人たちとの会話に
胸が熱くなった。

そのころの僕の持ちネタは、
「まきどき村をやって畑を舞台に人と人をつなぎます。」
っていうことを熱く語っていた。

そんなことを言っている人はいなかったから、
当時は結構ウケたように思う。

「狐の木」は、
1998年7月にオープン。
数々の伝説と歴史をはぐくみながら、
2001年11月に閉店した。

藤沢烈さんがかつて言っていた。
「つなげたい」と思っていたやつら
以上の面白い人はだんだん集まらなくなっていった。

「つなげたい」
「ネットワークのハブとなりたい。」

と言う人は、
その先にある何かを見据えているが、
あまりにその場所が「聖地化」してしまうと、

「つながりたい」
「ネットワークしたい」
ということを目的としたい人が集まってきてしまう。

結果。
そこから「面白さ」「ワクワク」みたいなものが
薄れていってしまい、
「場のチカラ」を失っていく。

「つながること」は、
人間の根源的欲求であると思うから、
「つながりたい」と思う気持ちもわかるし、

中学生高校生であれば、
誰かと「つながる」ことなしに、
世界を広げることはできない。

しかし。
つながっているだけで満足してはいけない。

居場所機能だけではない、
チャレンジを生んでいく場所でなければならない。
狭い世界に閉じこもるのではなく、
どんどん世界を拓いていく場所でなければならない。

逆説的だが、それこそが、
居心地の良い場所を保っていく有効な方法論なんじゃないかと思う。

そういう意味では、
「新刊書店」
「商店街」
「農業地域に隣接」
「屋台のある本屋」
「大学が近くにある」
という条件は、最高なのではないかと思えてくる。

「新刊書店」はまだ見ぬ世界の入り口だ。

「商店街」「農業地帯に隣接」「屋台のある本屋」は
小さなチャレンジが生まれる舞台となるということだ。

「大学が近くにある」ということは、
時間という資源を持った若者がたくさんいるということだ。

ツルハシブックスが、「つながりたい」だけで
終わらぬように、
コミュニティとコミュニケーションとチャレンジを
デザインしていく必要がある。

まだ、始まったばかりだ。

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Posted by ニシダタクジ at 06:38│Comments(0)日記
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