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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年11月21日

第三の大人と役を演じる場所

「スターバックスはコーヒーを売っているのではない。」は、
2013年、僕にもっとも衝撃を与えた一言だった。

スターバックスコーヒージャパンの岩田さんの本
「ミッション」(アスコム)の一言。

スターバックスが売っているのは、
コーヒーではなく、空間。

職場でも家庭でもない、「第三の空間」。
そこにおけるコーヒーを飲んでリラックスする
ひと時を売っている。

2013年6月。
北九州・小倉のスターバックスで
この一言に出会ってから、

ツルハシブックスは何を売っているのだろう?
という問いが始まった。

昨日、本屋さんで立ち読みしていたら、
それは「中核価値」と呼ばれるものだった。

マーケティングの神様、コトラーによると、
商品の価値は、

「中核価値」
「実体」
「付随機能」
と分けられるという。

そして中核価値によって、
実体と付随機能は変化していくとも言っている。

スターバックスはコーヒーを売っているのではなく、
第三の空間を売っている、というのは、
まさに実体はコーヒーであるが、
中核価値が第三の場所であるとしている。

つまり。
会社と家庭の往復で疲れている(疲れていないかもしれないが)人々が
ほっと非日常だったり、俯瞰してみたりできる場所、
それがスターバックスコーヒーだと言うのだ。

なるほど。
そういうことか。

ツルハシブックスが売っているのは、
「劇場空間」と「第三の大人」

その瞬間。
自分が何かの役を演じられる場所。
そして第三の大人との出会い。

現時点ではこれがツルハシブックスの中核価値ではないかと思う。

それはきっと。
ひとつは2002年に出会った不登校だった中学生のシンタロウとの出会い、
そして、もうひとつは、1998年に自然農に出会ってから自分の中でずっとある
「ダイコンがダイコンを全うするように、私は私を全うする」という
自然農的な価値観を生きたいとずっと思ってきたことに根っこがあるのだろうと思う。

第三の大人。
学校の先生でも親でもない、
第三の大人の存在を中学生高校生大学生は必要としていると
僕は思う。

僕自身が、中学生高校生大学生のときに
第三の大人を必要としていた。

フラットな関係、あるいはナナメの関係、
もしくは師匠と弟子という心で結ばれた関係となるような
第三の大人がいるかいないかで
中学生高校生大学生の日常生活は大きく変わっていくだろうと思う。

きっとそういう場所をつくりたかったし、
これからもつくりたいのだと思う。

第三の大人とともに、役を演じられる空間。
それが劇場ツルハシブックスです。

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Posted by ニシダタクジ at 08:36│Comments(0)日記
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