2015年04月11日
やりたいことの95%は非言語領域に転がっている

「ビジネスは非言語で動く~合理主義思考が見落としたもの」(博報堂ブランドデザイン アスキー新書)
アスキー新書の博報堂ブランドデザインのラインナップは素晴らしい。
うなる本ばかり。
さすが最先端。(3年前の本だけど)
今回はこの本。
ビジネスは非言語で動く。
いや、ビジネスばかりじゃなくて、
非言語領域って大切だなあと。
まだ全部読んでないのだけど、
合理主義思考によって、
「わかりやすい」ことが最重要視され、
本質が伝わらないことがすごく多くなっている気がする。
この前長岡の「ブックスはせがわ」で購入した

「たったひとつの真実なんてない」(森達也 ちくまプリマー新書)
には、
テレビによる主観的な編集について書かれていて、
それはNHKであっても大きく主観に左右されてしまうと
書かれていて、その通りだなあと思った。
そして戻って最初の本の冒頭に
ハーバード・ビジネススクールの
ジェラルド・ザルトマン教授が説く
「95対5の法則」
~~~ここから引用
「すべての認識の少なくとも95%は心の陰にあたる
認識外で起こり、多くともたった5%だけが
高位意識で起こるのである。
このことは多くの研究分野において確認されている。」
彼によれば、通常、意識できる思考は
5%に過ぎず、背景では95%を占める無意識の
思考プロセスが働いている。
さらに、これらの無意識の思考プロセスは、
意識的な経験をつくったり、形づくることに
根本的な役割を果たしているのだそうだ。
~~~ここまで引用
なるほど。
たとえば、
子どもに「勉強しなさい」と言ったときに、
「なんで?」と返ってきたとする。
そのときに、子どもは
「なぜ、勉強しなきゃいけないのか?」
の合理的な理由が必要だと言っているわけではなく、
「勉強したくない」という意思を表しているのだ。
子どもだけじゃなく、大人だって、
「なんで?」って返す時は、
「気分がノらないなあ」という意味だったりすることが多いだろう。
非言語領域に大切なことがころがっている。
だから、
子どもや大学生に対して、
「将来やりたいことは?」
とか聞くことはほとんど無意味だ。
やりたいことの95%は
非言語領域に転がっているのだから。
だから非言語領域を引き出すために
ワークショップやインターンシップなどの
プログラムがあるのだろう。
そうしてだんだんと非言語領域を
つかんでいくプロセス。
それが大学でのキャリア教育のカタチなのかもしれない。
Posted by ニシダタクジ at 08:35│Comments(0)
│本
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