プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 105人
オーナーへメッセージ

2017年07月20日

政治空間と貨幣空間のあいだ

政治空間と貨幣空間のあいだ
「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」(橘玲 幻冬舎文庫)

前から気にはなっていたのだけど。
やっぱり面白いっす。

第2章 自分は変えられるか

これは大学生は読んどいたほうがいいかも。

引き寄せの法則の法則とか。

元祖自己啓発の
ナポレオン・ヒルの本を出した田中さんの話とか。

20世紀少年や木更津キャッツアイの背景とか。

ここで
面白いのは、
愛情空間‐友情空間(この2つを合わせた「政治空間」)‐貨幣空間

の図解。

世界は、貨幣空間に覆われているが、
ひとりひとりの人生的には
愛情空間と友情空間の割合は大きい。

そして
政治空間と貨幣空間ではルールが違う。

~~~ここから引用

政治空間の基本は、
敵を殺して権力を獲得する冷酷なパワーゲームだ。
それに対して、貨幣空間では、競争しつつも契約を尊重し、
相手を信頼するまったく別のゲームが行われている。

人間社会に異なるゲームがあるのは、富を獲得する手段に、
①相手から奪う(権力ゲーム)
②交易する(お金儲けゲーム)という二つの方法があるからだ。

政治空間の権力ゲームは複雑で、
貨幣空間のお金持ちゲームはシンプルだ。
誰だって難しいより簡単なほうがいいから、
必然的に貨幣空間が政治空間を侵食していく。

~~~ここまで引用

これらを
社会心理学者ロバート・アクセルドットの行った
「囚人のジレンマ」実験から、
「しっぺ返し戦略」が有効であることを実証した。

つまり、
まずは相手を信頼し、行動し、結果が出たら、
その後は相手の信頼度に合わせて、
自分もふるまうということである。

なるほど。

さらに社会心理学者の山岸俊男のいうように、
市場の倫理と統治の倫理の違いを語り、

それが日本社会にどのような影響を及ぼしているか、
を示している。

学校社会は統治の倫理が作用し、
しかし、グローバル化されたビジネス社会は市場の倫理で
動いている。

その狭間にいるのが僕たちである。

そっか~。

そこに生きづらさや働きづらさ、
学校や企業の息苦しさのヒントがあるような気がします。

政治空間と貨幣空間のあいだ。

それを揺れ動いているのですね、大学生は。

同じカテゴリー()の記事画像
子どもたちは「仕事」と「遊ぶという行為」を失った
「あそび」の復権
まだ途中なんですけど、、、
「自分をひらく」面白がり屋を育むまち
「創造」の前提となる「存在の承認」
「わたしたち」をデザインする「ゆらぎ」「ゆだね」「ゆとり」
同じカテゴリー()の記事
 子どもたちは「仕事」と「遊ぶという行為」を失った (2024-02-11 09:24)
 「あそび」の復権 (2024-02-11 08:21)
 まだ途中なんですけど、、、 (2024-01-20 07:55)
 「自分をひらく」面白がり屋を育むまち (2024-01-18 07:16)
 「創造」の前提となる「存在の承認」 (2024-01-14 09:52)
 「わたしたち」をデザインする「ゆらぎ」「ゆだね」「ゆとり」 (2024-01-06 10:06)

Posted by ニシダタクジ at 08:23│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。