2017年07月20日
政治空間と貨幣空間のあいだ

「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」(橘玲 幻冬舎文庫)
前から気にはなっていたのだけど。
やっぱり面白いっす。
第2章 自分は変えられるか
これは大学生は読んどいたほうがいいかも。
引き寄せの法則の法則とか。
元祖自己啓発の
ナポレオン・ヒルの本を出した田中さんの話とか。
20世紀少年や木更津キャッツアイの背景とか。
ここで
面白いのは、
愛情空間‐友情空間(この2つを合わせた「政治空間」)‐貨幣空間
の図解。
世界は、貨幣空間に覆われているが、
ひとりひとりの人生的には
愛情空間と友情空間の割合は大きい。
そして
政治空間と貨幣空間ではルールが違う。
~~~ここから引用
政治空間の基本は、
敵を殺して権力を獲得する冷酷なパワーゲームだ。
それに対して、貨幣空間では、競争しつつも契約を尊重し、
相手を信頼するまったく別のゲームが行われている。
人間社会に異なるゲームがあるのは、富を獲得する手段に、
①相手から奪う(権力ゲーム)
②交易する(お金儲けゲーム)という二つの方法があるからだ。
政治空間の権力ゲームは複雑で、
貨幣空間のお金持ちゲームはシンプルだ。
誰だって難しいより簡単なほうがいいから、
必然的に貨幣空間が政治空間を侵食していく。
~~~ここまで引用
これらを
社会心理学者ロバート・アクセルドットの行った
「囚人のジレンマ」実験から、
「しっぺ返し戦略」が有効であることを実証した。
つまり、
まずは相手を信頼し、行動し、結果が出たら、
その後は相手の信頼度に合わせて、
自分もふるまうということである。
なるほど。
さらに社会心理学者の山岸俊男のいうように、
市場の倫理と統治の倫理の違いを語り、
それが日本社会にどのような影響を及ぼしているか、
を示している。
学校社会は統治の倫理が作用し、
しかし、グローバル化されたビジネス社会は市場の倫理で
動いている。
その狭間にいるのが僕たちである。
そっか~。
そこに生きづらさや働きづらさ、
学校や企業の息苦しさのヒントがあるような気がします。
政治空間と貨幣空間のあいだ。
それを揺れ動いているのですね、大学生は。
Posted by ニシダタクジ at 08:23│Comments(0)
│本
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