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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2017年08月11日

「新しい」に価値はあるのか?

ツタヤの増田さんの本2冊。

「新しい」に価値はあるのか?
代官山オトナTSUTAYA計画(増田宗昭 復刊ドットコム)

「新しい」に価値はあるのか?
TSUTAYAの謎~増田宗昭に川島容子が聞く(川島容子 日経BP)

蔦屋書店という本屋がどうかっていうのはおいといて、
増田さんの考えはすごいなあって思う。

2冊を並行して読んでます。
やっぱり伸びる企業の経営者の頭の中は、
先を見ているし、本質をついているなあと。

~~~以下メモ(2冊ランダム)

効率を求めることと、人が幸せになることとは違う。

ひとりの企画屋として、人の幸せを考え直さなければならない

人がリアル店舗に行くのは、そこに行ってライブでワクワクしたいからでしょう?

蔦屋家電は、ワクワクする生活を送ろうというテーマのもと、
100本の読みたくなる特集記事を作る雑誌みたいなお店と言えるのです。

ちゃんとブランディングするためには、
空間と時間とをお客さんと共有できるかどうかが重要なわけ

CCCは本ではなくて、企画を売っている。

世界初を目指してはならない。
新規事業であるとか、世界初の試みであるとかを目指すと、そこに陥穽が隠されている。
それらは企画サイドからの勝手な押し付けであって、
顧客にとっての価値とは何か、という問いかけが欠けているからだ。

企画にとって最も大切なことは、顧客価値の上に立脚することだ。
これは絶対の原則といえる。

何か新しいことをして、他社との差別化を図らなければいけないなどと思って、
深夜までの営業をしたわけではない。
差別化を、って事業者側の勝手な理屈だからね。

世界初、新業態、新発想・・・すべて店の側の論理でしかない。
現場、すなわち顧客が実際にいる場所に立って、
その人たちにとって価値あることは何かを考え抜くことからしか、
本当に力のある企画は生まれてこない。

新業態は目的ではなく結果だ

~~~ここまでメモ

そうそう。
そうそう。

なんていうか、当たり前中の当たり前を
いざ、文字にされるとドキッとするね。

「ビジネスプランコンテスト」
で問われるのは、

「新規性」や「差別化」
なのだけど。

それって事業者側の勝手な都合なんじゃないの?
って増田さんは問いかける。

TSUTAYAは、
新しいからレンタルと本を一緒にしたわけじゃないよって
差別化をはかるために、深夜まで営業したんじゃないよって。

ライフスタイルの提案をお客が待っていると思ったからであり、
レンタルというのは、所有の概念を変えていくから、
深夜までの営業にしたんだよと。

ほんと、その通りすぎるよ。

増田さんが言うように、
「企画にとって最も大切なことは、顧客価値の上に立脚することだ。
これは絶対の原則といえる。」

これですよ。これ。

あなたのその企画は、
顧客価値に立脚していますか?

「新しい」とか「コラボ」とか「地域で大学生が」
っていう顧客不在の何かから始まっていませんか?

やっぱり、ドラッカー先生の出番だわ。

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Posted by ニシダタクジ at 08:52│Comments(0)
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