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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2023年08月05日

「名詞」という固定概念を破る

「名詞」という固定概念を破る
「コンセプトの教科書」(細田高広 ダイヤモンド社)

エッセンスに詰まった1冊です。

第2章 コンセプトを導く「問い」のつくり方
~~~ここから引用

名詞で発想を始めた瞬間に、固定観念に縛られることを自覚するべきでしょう。というのも名前こそが固定観念の正体だからです。

「名詞ではなく動詞」をデザインするべきだ」

行動に焦点を当てることで、既存のパラダイムから解放されるというのです。

名詞の問い:新しいコップをデザインするのは?
動詞の問い:水を運ぶ新しい方法をデザインするなら?

コップを「水を運ぶ」へ。スクールバスを「通学する」へ。問いを名詞から動詞へと置き換えると、自ずと問いの中心がモノからヒトにスライドします。21世紀以降、人間を中心としたデザインの大切さが語られてきましたが、それを叶えるための具体的な方法のひとつが動詞を問うということなのです。

自動車会社が「モビリティカンパニー」を名乗るのも自動車というモノではなく人類が「移動する」ことの可能性を問うこと

★アップルコンピュータ―は2007年にアップルへの社名変更
★ナイキ:ランニングシューズをつくっている⇒「ランニング」そのものの未来を問う⇒Nike+
★タニタ:体重計⇒「健康的にやせる」には?

つくろうとするものごとの名詞を動詞に置き換える。その動詞の持つ意味の未来を問う。それが固定観念に縛られない発想のつくり方なんです。
~~~ここまで引用

名詞から動詞へ。
これ、高校生の授業でも入口づくりとしていいなと思った。

「わたしのすきなもの」を名詞で出してもらって、
それをグループで動詞化していく。

たとえば、音楽が好き
⇒演奏するのが好きなのか?運動しながら聞くのが好きなのか?
そのシーンを具体的にしていくことで、その人自身が見えてくるし、動詞にすることで、その人自身がメタ認知される。
「アイデンティティ」ってそうやって解像度が上がっていくのかもしれない。

「わたしのすきなもの」からニックネームをつくるときも、
〇〇する△△っていう定型にするのもいいかもしれない。

結局、アイデンティティってコンセプトなんだよね。
コンセプトは、スピノザ的に言えば「コナトゥス」だし、いわゆる「あり方」っていうかBeの肩書きというか。

就活生にも、高校3年生にもおすすめの1冊です。

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Posted by ニシダタクジ at 08:01│Comments(0)日記学び
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