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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2012年07月13日

キャリア・デザインという呪縛

昨夜のミニ講座には、
学生6名と社会人1年生1名が参加。

「やりたいことが分からないのは、なぜ、苦しいのか?」

というテーマに再び挑む。

キャリアデザイン
キャリアドリフト
キャリアアンカー

という三角形から個人のキャリアは形成されていく。
(というのは僕の説だ)

昨日、解決したかったのは
「いろいろなことをやっているし、イベントにも参加しているのだけど、
摘み上がっている、というか何かにつながっている感じがしない」

という悩みをどうとらえたらよいか、
ということだった。

これはまさに
「キャリアデザイン」の呪縛そのものだと思った。

目標を設定し、達成する。
しかもそれがあまりにも短期的な
目標に切り分けられる。

公務員になりたければ、まずは公務員試験の勉強をする。

本当はそうじゃなくて、
なぜ、公務員になりたいのか?

「おじいちゃんおばあちゃんになっても地域社会に参画できる仕組みをつくりたい」
のか
「シングルマザーでも地域の人が助けてくれて安心して子育てできるような制度をつくりたい」
のか
「中学生高校生が地域の大人と触れ合って、癒される第三の場所をつくりたい」
のか

いろいろと公務員になりたい理由があるだろう。

そんな長期的視点で見たときに、今、何をすべきか。
それは、公務員試験の勉強ではなく、
学生という身分を生かして、先進地と呼ばれるような
場所に行ってみるとか、いろんな人にインタビューしてみるとか
新潟で活動している団体に参加してみるとか、いろんな選択肢がある。

またフィールドに出ることによって
「公務員になりたい」という志がますます強まって
勉強のモチベーションも上がるだろう。

そのほうがいざ、公務員になったときに、
できる仕事が大きく変わってくるのは、
よく考えれば明らかなように思う。

それなのになぜか、短期的な目標に最適化しようとするのだ。

昨日の参加者の中にも
いろんなことをやっているのだけど、
それがどんな将来につながっているのか、
積み上がっているのか、実感がないという。

いや。
別に積み上がらなくてもいいのではないか、
と僕は思うのだけど。

キャリアデザインの呪縛。

それはキャリア教育の呪縛というだけでなく、
経済社会の呪縛そのものだ。

目的に対して、最適化する。
「より速く、より多く、効率的に」
生産すること、サービスすること、勉強することが大きな価値を持ってきた。

ところが。
その社会も変わってきた。

工業社会からサービス業社会へ。
クリエイティビティや顧客への感動サービスは時に、
非効率的なものから生まれている。

障がい者雇用を手厚くしていたり、
1台のカメラを2時間かけて売る店が、
大繁盛していたりしている時代になった。

価値が変わってきている
「最適化」だけが正解ではなくなっている。

それなのに、若者が生きてきた環境では、
未だに「早く目標、目的を決めて最適化しろ」
と言われるのだ。

このギャップが、冒頭の
大学生たちの悩みの本質なのかもしれない。

キャリアデザインが不要だとは言わない。
必ず必要なことだ。
夢・目標がなければ、ゴールにはたどり着かないのだから。

しかし。
そのゴールに対して「最適化」し過ぎないことだ。

特に短期的な最適化は視野を狭めてしまう。

キャリアデザインという登山と
キャリアドリフトという漂流のあいだに、
あなたのキャリアは形成されていく。

次回、最終回は7月17日(火)
19:00~20:30 内野駅前・カフェコポコポにて。  

Posted by ニシダタクジ at 08:51Comments(0)就職