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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年05月15日

10年を整理する

10年を整理する。
そしてふたたび学習塾やまちゼミに戻るのではないか。
そんな気がしている。

2002年1月。
会社を辞めた直後に、
不登校の中学校3年生、シンタロウに出会う。
それが僕にとっては運命の出会いだった。

僕のような会社を辞めたいいかげんなプータローが
15歳の人生をポジティブに動かしていくことがある。
その経験はあまりにも強烈だった。

そして、学校の先生だけではなく、
地域のたくさんの様々な大人が関わることが、
子どもにとって必要なのではないか。
学校に講演に来るような立派な人だけではダメなのではないか。

そう思って、2002年の3月にNPO法人「虹のおと」を設立。
虹のような色の違う7色の大人が音が聞こえるような躍動感を持って、
子どもに関わるような地域社会をノートに刻んでいくのだ、という思いを込めた。

まず、自宅での寺子屋を始めた。
神社を舞台にした地域のじいちゃんばあちゃんとの遊び場づくりをした。
1999年にスタートした畑を舞台にした交流の場「まきどき村」は継続していた。

しかし、何かが足りない。
そう。
関わる大人が圧倒的に少なかった。

どうすればいいのか。
思考錯誤していた僕は、すでに29歳になっていた。

未来が見えない。
そんななかで、「小説・吉田松陰」に出会う。

投獄されていた「野山獄」でのエピソード。
獄中にいるひとりひとりを学びの先生として、
俳句や書道など、様々な講座を開催する。
すると、ひとりひとりに希望があふれてくるのだ。

これだ!
って思った。

学び合い、心が触れ合う対話によって、
たとえ獄中であっても希望を生むことができるのだ。
なんということだ。
これこそ僕がやりたいことだ。

シンタロウとの出会いから11年。
そして、吉田松陰先生とは8年。

いま、目の前にあるのは、
「まちゼミ」と「野山塾」だ。

商店街をフィールドとした学びの場を
大学生・高校生・中学生がプロデュースするような仕組み。

そして、「場のチカラ」を活用した、
お互いに成長し合える空間づくり。

この2つを実行することで、
学びの場をつくりながら、
若者と地域との接点が生まれ、
お互いに成長していける場が誕生する。

若者は「貢献する」という心地よさを知るだろう。
「はたらく」という本当の意味を感じるかもしれない。

そんな地域社会が、このまちで可能となる。
誰かがそう信じて、スタートするしかない。  

Posted by ニシダタクジ at 05:58Comments(0)足跡