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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2018年11月07日

「挑戦」するな、「実験」せよ

「挑戦」するな、「実験」せよ
「情報生産者になる」(上野千鶴子 ちくま新書)

鳥取・定有堂書店で購入。
まだまだ冒頭なのだけど、いい言葉入ってます。
わかりやすい。

「情報はノイズから生まれます。
ノイズとは違和感、こだわり、疑問、ひっかかり・・・のことです。」

「情報とは、システムとシステムの境界に生まれます。
複数のシステムの境界に立つ者が、いずれをもよりよく洞察することができるからです。」

なるほど。
たしかにそうかもしれないですね。

「違和感」をキャッチできるか、
キャッチした違和感を情報に変換できるか、
これがカギを握っていると思います。

僕が違和感を感じてきた言葉。

「挑戦」とか「目標」とか。
大学生の言葉でいえば、
「やりたいことがわからない」
「自分に自信がない」
かもしれない。

「自信」とは「やったことがあること」だと
たしか堀江さんが言っていたのだけど、
その理屈でいけば、
「やってみる」ことがとても大切なんだと思う。

「自分に自信がない」と言っている若者に対して、
いわゆる「スモールステップ理論」がある。

つまり、小さなチャレンジを繰り返して、
だんだんと大きなチャレンジをしていく、というもの。

しかし、この理論には重大な見落としがある。
本当に自信がない人は最初の小さなチャレンジのドミノが倒れないのだ。
だから、その人はいつまで立っても自信がつくことはない。

「やってみる」人を増やす。
これはたしか、2014年に「にいがた未来考房」の立ち上げの
時に使ったように思うが、
昨日、大学生からのツッコミを受けて見えてきたもの。

「チャレンジできない」ことを気にして、
「チャレンジしなきゃ」と思っている人は多いが、
実際にその人たちは何もはじめていない。
チャレンジする前に「トライ」があることを忘れてしまっている。

そうか。
実験か、と思った。
挑戦ではなく、実験をすること。

「挑戦」には「目的」「目標」があり、成功と失敗があるが、
「実験」には「目的」「目標」がなく、結果があるだけだ。

「挑戦」ではなく、「実験」

そしてその結果を出すのは、個人でもチームではなく、「場のチカラ」
であること。

だから、ふりかえりをするとき、
「予想しなかったよかったこと」も
「予想しなかった悪かったこと」も
結果にすぎない。

次からどうしようか。
そのための材料に過ぎない。
たぶんそういう思考でプロジェクトに参加していくこと。
予想できなかった「結果」を楽しむこと。

その先を、見てみたい。
やったことがないからやってみた。

やってみるの理由はそれだけでいい。
人は「やってみる」を繰り返すことで
生きていくのだ。

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Posted by ニシダタクジ at 16:45│Comments(0)言葉
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