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ニシダタクジ
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 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2020年12月09日

アントレプレナーシップとは規律ある実践である

アントレプレナーシップとは規律ある実践である
成功する起業家は「居場所」を選ぶ(馬田隆明 日計BP)

5日に引用したブログの作者の本。
http://hero.niiblo.jp/e491218.html
「学ぶ意欲」は育むことができる(20.12.5)

「私は、私と私の環境である」(ホセ・オルテガ・イ・ガゼット「ドン・キホーテをめぐる省察)から始まる、この本。
「場のチカラ」とかに通じるなあと思って読んでみました。

「私」は私だけで自立しているように見えるけれど、実は自分の周りや環境も含めて「私」である、ということ。

大前研一さんも言う。
「自分を変えるにはどうしたらいいか。簡単な方法が3つある。時間配分を変える、住む場所を変える、そして付き合う人を変えることである。」
後者の2つを言い換えると「自分の居場所を選ぶ」ことなのではないかと。
「環境」という言葉が示す範囲は、自分の居場所や自分の周りの人たち、もっと大きな捉え方をするならば社会や時代というものも含まれる。

と始まります。
今日は、第4章の「practice」をご紹介します。

~~~ここからメモ

ピーター・ドラッカーは言った。
Entrepreneurship is neither a science nor an art ,It is a practice.
著者による日本語意訳:「起業家精神とは科学でもアートでもない。実践である」

アントレプレナーシップ教育で知られる米・バブソン大学では、
アントレプレナーシップ教育の中心軸を「プロセス」を教えるのではなく、
「メソッド」の提供に移していったのだと言います。

プロセスという言葉には、「既知のインプットから既知のアウトプットが出てくる」という意味が含まれます。決まったステップがあり、線形的で予測可能なのがプロセスです。
一方で「メソッド」とは、未知の領域で実践を繰り返しながら、新しい学びを得つつ、他人と協働して進んでいく方法論というふうに解釈できます。
どちらも企業経営に不可欠なことですが、より起業に役立ちそうなのは「メソッド」ではないでしょうか。

バブソン大学が提供しているプログラムが次の5つの内容です。

1 遊びのプラクティス:自由で創造的な思考に関連し、イノベーションや機会を見いだす。
  ⇒マシュマロタワー、ビジネスシミュレーションゲームをして振り返る
2 共感のプラクティス:心理学、神経科学、デザイン思考などを用いて、他人のニーズや感情を理解する。
  ⇒ピア・コーチング、起業家へのインタビュー
3 創造のプラクティス:予想するのではなく、創り出すための思考を身に付ける。
  ⇒リソース獲得ゲーム、ネットワーキング
4 実践のプラクティス:実際の状況下で、実験結果を見て結果から学び、再度試すことを通して、機会の創造や資源獲得、リーダーシップに関する概念やテクニック、知識を得る
  ⇒アイデアの機会班別を行う訓練や「失敗」についてお互いの認識を議論するもの、5ドル、50ドル、500ドルでそれぞれどういう実験ができるかを考えさせるものがあったりします。
5 内省(リフレクション)のプラクティス:学習体験を体系化し、すべてのプラクティスを統合する。
  ⇒内省のフレームワークを練習したり、自社の文化や自分の価値観を振り返るような経験をする。

~~~ここまで引用。

なるほど。これは「探究」にも通じるやつですね。
印象的なのは、「起業家精神は鍛えられる」っていうところ。
これって、いわゆる「学ぶ意欲」とか「主体性」とかって話にも通じるよね。
「主体性」の先に「起業」っていうのがあるから。
「遊び」「共感」「創造」「実践」「内省」のプラクティスを探究プログラムに組み込むこと。
そんなメソッドによって主体性は育むことができる、ということ。

このあと、「場」をつくる、話にもいくのですけど、
今日はここまで。

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Posted by ニシダタクジ at 07:48│Comments(0)日記
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