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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2016年11月29日

「ノイズ」を手に入れる


「弱いつながり」(東浩紀 幻冬舎)

「本の処方箋」で処方しようと思って、
久しぶりに読み直してみる。

冒頭から、すごいんですね、これ。

~~~ここから引用

ネットは階級を固定する道具です。
「階級」という言葉が強すぎるなら、
あなたの「所属」と言ってもいい。

世代、会社、趣味・・・なんでもいいですが、
ひとが所属するコミュニティのなかの人間関係を
より深め、固定し、そこから逃げ出せなくなるメディアが
ネットです。

(中略)

ぼくたちは環境に規定されています。
「かけがえのない個人」などというものは
存在しません。

ぼくたちが考えること、思いつくこと、欲望することは、
たいてい環境から予測可能なことでしかない。
あなたは、あなたの環境から予想されるパラメータの
集合でしかない。

(中略)

人生の充実のためには、強い絆と弱い絆の
双方が必要なのです。

世の中の多くのひとは、リアルの人間関係は強くて、
ネットはむしろ浅く広く弱い絆を作るのに向いていると考えている。
でもこれは本当はまったく逆です。
ネットは強い絆をどんどん強くするメディアです。

では僕たちはどこで弱い絆を、偶然の出会いを
見つけるべきなのか。それこそがリアルです。
身体の移動であり、旅なのです。

ネットにはノイズがない。だからリアルでノイズをいれる。
弱いリアルがあってはじめてネットの強さが生かせるのです。

~~~ここまで引用

なるほどね。
たしかに。
フェイスブックとかそうですよね。

どんどん固定化されていくっていうか、
そういう恐怖ってあるなあと思った。

ちょっとした「ノイズ」というか、
価値観がヒットするフックみたいなものを
手に入れていくことって大切なことなのだろうと思った。

中略で省略してしまったけど、
アメリカの社会学者、マーク・グラノヴェター
が1970年代に提唱した概念である「弱い絆(ウィークタイ)」。

ボストン郊外に住む300人弱の男性ホワイトカラーを
対象とした調査で、
多くの人がひととひとの繋がりを
用いて職を見つけていることがわかり、

しかも、高い満足度を得ているのは、
職場の上司とか親戚とかではなく、
「たまたまパーティで知り合った」といった
「弱い絆」をきっかけに転職したひとのほうだということだ。

友人や上司は
あなたのことがよくわかっている。
しかし、パーティであった人は
ほとんど知らないからこそ、
未知の転職先を紹介してくれる可能性がある。

そうやって人は花開いていく。

なるほどね。
これはおそらくそうなんでしょうね。

「弱い絆」言い換えれば「ノイズ」が
人の可能性を開いていくのです。
これ、きっと大学生にとってもとても重要な
ことなのかもしれないなあと思います。

「ノイズ」を手に入れる。

それには、旅をする。
本を読む。

あるいは地域に出る。
もしくは新聞を読む。っていうのも
いいかもしれません。

人に出会い、
「ノイズ」を感知し、「弱い絆」をつくっていく。

その繰り返しの先に、
人生が待っているような気がします。  

Posted by ニシダタクジ at 08:12Comments(0)