2016年05月06日
ツルハシブックス3rd


ツルハシブックス3rd
次のステージの幕開け。
いよいよ。
新たなるツルハシブックスがスタートする。
そんな実感のある店員サムライ研修合宿となった。
久しぶりのファシリテーター。
僕自身が一番驚いたのは、
合宿の目的は、
言葉ではなく心を共有すること。
「おれたちはあの方向に向かっているんだよなあ」
という感覚を共有すること。
だと最初から思っていたけど、
そのためには逆説的だけど言葉を共有する必要があると思っていた。
「言葉」とは、
「誰に」「何を」提供しているのか?
ということを明確にすること。
今回の合宿は、
それを明確な言葉にせずに、
それぞれが、「それをどう提供するか?」
の脚本を書く、ということに挑んだ。
「劇団員」であるサムライに
必須のことなのかもしれない。
自分にとって、誰がお客で、そのお客に
どうなってほしいのか?
そんなシーンを思い浮かべ、
自らを登場させ、シナリオを書いた。
これが面白かった。
ちなみに僕の書いたシナリオはこちら。
~~~ここからシナリオ
出演者
店員:さかのあき
お客A:新潟大学人文学部2年生女子はづき
お客B:初来店の高校生女子
ある雨の日。
制服姿の高校生がツルハシブックス入ってくるところから
シーンは始まる。
お客Aは3回目の来店で、店員とも面識がある。
すでに店内にいて、カラバコのコーナーを見ている。
店員:「こんにちは」
お客B:「こんにちは」
店員:「今日帰り早いんですね、テストですか?」
お客B:「三者面談です。でも雨が降っているので、
車の迎え待ちです。あと20分くらいはかかるって」
店員:「じゃあ、お菓子でも食べる?昨日、お客さんからもらったの。郡山のままどおる」
お客B:「え。いいんですか?」
店員:「差し入れは初来店のお客さんと一緒に食べるってルールがあるんです。
わたしのほうこそラッキー。」
お客Aも呼び寄せて、麦茶を入れて、3人でままどおるを食べる。
店員:「三者面談終わったの?」
お客B:「明日なんです。」
ここでお客Aに話しかける
店員:「三者面談のとき、どうでした?」
お客A:「三者面談っていやだよね~。私もすごくいやだった。」
お客B:「実は私も明日なんて言おうかと・・・」
店員:「理系なの?文系なの?」
お客B:「いちおう理系なんですけど、数学が苦手で、
文系にしたいんですけど、親が文系だと就職がたいへんだって。」
店員:「そうなんだ。はづきちゃんのときってどうだった?」
お客A:「私は今社会学っていうのを勉強しているんだけど、
すごく面白いよ。若者にとって、学校でも家庭でもない場が必要なのではないか?
って、そういうやつ。」
お客B:「面白そう。で将来はどんな仕事に?」
お客A:「そんなに決まってないよ。まだまだこれから。」
店員:「私もこども学科で幼稚園とか保育園とかに行く人が多いのだけど、
ここで店員とかしていると、それだけじゃないかもしれないって思い始めてきてね。」
お客B:「そうなんですね。大学生ってもっと進路が決まっていると思ってた。あ、電話」
高校生の電話が鳴る。
お客B:「お母さん駅についたって」
店員:「そっか。またね。」
お客B:「また来てもいいですか?」
店員:「うん。木曜日なら私がいるから。」
お客B:「木曜日ですね。また来ます。ありがとうございました。」
店員:「またね~」
~~~ここまでシナリオ
ひとりひとりが書いたシナリオ。
そこには、違う登場人物つまり共演者がいて、
主人公である初来店の誰かに、
何かを提供している。
きっと店員サムライにとって、ツルハシブックスとは、
そういう空間なのだ。
誰かのために何かを、このような手段で提供する。
というようなものは決まっていない。
いや、前者の2つは、だいたい決まっている。
初来店の中学生高校生大学生に、
たったひとりであの重い扉を開けて入ってくる
勇気ある中学生高校生大学生に、
なんらかの機会を提供したい。
しかしその提供する方法は決められていない。
方法というか、どのようなシーンで、
それを提供するか?が
それぞれのサムライに委ねられている。
きっと、ツルハシブックス3rdは、
そういう場になるのだろう。
2011.3~2014.12の第1期
2015.1~2016.3の第2期
から第3期へ。
ツルハシブックスはまた新しいツルハシブックスになります。
ご期待ください。
Posted by ニシダタクジ at 06:32│Comments(0)
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