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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年02月05日

キャリアは運命ではなく習慣がつくる

ツルハシブックスのない暮らし。

というか、
セレクト本屋のない暮らしはさびしい。

ああ。
家の近くに往来堂書店か井戸書店かブックスキューブリックか
nabo.かスタンダードブックストアがあったらなあ。(欲張り)
バリューブックスと連携して古本屋を始めたいなあ。
とまあ、そんな感じ。

仕方ないので、ブックオフに行きます。
今週は2店舗も行ってしまいました。

でも買うのはやっぱりこっち系なんですよね。


「働くひとのためのキャリア・デザイン」(金井壽宏 PHP新書)


「キャリア常識の嘘」(高橋俊介・金井壽宏 朝日新聞社)

そんなんばっかりだ。
あと、小阪裕司先生の「天職の作法」をGET。
アマゾンで「冒険の作法」も買ったので。
ロマンチックなやつもいいなあと思って。

さて。
高橋・金井コンビは日本のキャリア論に
敢然と異を唱えているのだけど、
どうして、世の中はそんな風に変わっていかないのでしょうか。

僕は、
教育システム上の問題が大きいと思います。

目標設定・達成のプロセスじゃないと
「他者評価」ができない。
つまり、教育的な指導ができないからじゃないかなあと思います。
「いろいろやって、キャリア・ドリフトしてるんで、大丈夫です。」
じゃ、評価不能ですからねえ。

あとは、家電を売るためですね。
夢を持たないと、東京や都会に出て行かなくて、
一人暮らししなくて、家電が売れないから。
これも大きな要因だと思います。
日本社会の工業化と一体となったキャリア教育だったような。

高橋さんの所属していた(この本を書いた当時)
慶應義塾大学キャリア・リソース・ラボラトリーの調査によると、
キャリアの充実感や仕事のやりがいと強い相関関係がある
10の思考・行動特性は以下のようだと言います。

1 自分の価値観やポリシーを持って仕事に取り組む
2 社会の変化やビジネスの動向に対し、自分なりの見解を持つ
3 部署・チームの枠に囚われず、積極的に周囲の人を巻き込む
4 従来の延長上ではなく、常に新しい発想で取り組む
5 仕事の満足度を高めることを意識する
6 新しいネットワークづくりを怠らない
7 ネットワークの構成員のニーズを把握し、応える
8 自分の問題意識や考えを、社内外のキーパーソンと共有する
9 スキル開発のアクションプランを持つ
10 スキル・能力開発のための自己投資をする。

これらを高橋さんは
「キャリアコンピタンシー」と呼ぶ。
これらを無意識にやる状態にもっていくことが
とても重要なのだという。

このほうが5年後10年後の目標を設定して
合目的的に逆算して行動することにこだわるより
キャリア形成によほど効果的なのである。

スタンフォード大学のクランボルツ博士は、
「計画された偶発性理論」、
つまりキャリアは予期せぬ出来事(偶然)の連続によって形成されると
言っているが、

それは、行き当たりばったりでいいということではなくて、
ふだんから、このようなキャリアコンピテンシーを
習慣づけておくことも同時に大切なのだと言う。

たしかに
自分の問題意識を社内外の人に話したりするのは
すごく大切なように思う。

「働くひとのためのキャリア・デザイン」
の中では、金井先生が「キャリアドリフト」という
言葉を使っている。

そしてドリフト(=漂流)には、
推進力や威力というパワーにかかわる意味や、
話の骨子・趣旨という意味もあるそうだ。

キャリアデザイン・キャリアドリフト
それぞれにパワーがあり、
表裏一体となって、キャリアを形成していくのが
望ましいという。

僕もまったくの同意見だ。
そしてとくに、大学の1年次2年次においては、
思いっきりドリフトしてみるのがいいと僕は思っている。

ドリフトしながら感性や直感を磨く。
それが将来にわたっての財産にきっとなっていくと思う。

いろいろと読み進めてみたい本がたくさんで幸せです。  

Posted by ニシダタクジ at 05:20Comments(0)