プロフィール
ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 107人
オーナーへメッセージ

2016年01月24日

平成に野山獄を再現する



朝活@上野公園スタバ
29歳のときに読んだ(当時は前・後巻だった)
原点、「小説・吉田松陰」を


早稲田の02cafeの10代向け寄贈本イベントの
後に古本屋散歩をしていたら見つけてしまった。
早稲田の古本屋街、すごくいいですね。

10代向け読書会って、
共感がすごいな、と。

その本を読んでなくても、
10代のときの話とか、
なぜ、その本を選んだのか、
というところに共感ポイントがあるのだなと。

「ハックツ」は、
コミュニティづくりや、コミュニケーション・デザインとして、
非常に優れたツールなのかもしれませんね。

そしてそもそも。
練馬の「暗やみ本屋ハックツ」とは、
「平成の野山獄」なのかもしれない、と。

黒船に乗ってアメリカに行こうとして
捕まってしまった吉田松陰は死罪を許されて
萩の野山獄に入れられます。

そこには、世間から厄介者扱いされた
囚人たちが一生出られない獄生活を送っていました。

そこで、松陰は驚くべき行動に出るのです。

俳句をやり取りしている2人に声をかけ、
獄内で句会をはじめるのです。

俳句をつくる、
ということは、自分と向き合うことです。

野山獄における生き方を発見することです。

松陰は言います。(まあ、小説なので実際語ったかどうか別にして)

「牢生活は暗いものです。
その暗い牢生活を、とにかく楽しいものにするためには、
なんでもやってみることが大事です。ぜひやりましょう。」

もしかしたら、現代社会とは、
巨大な野山獄なのかもしれません。
すべての組織や、経済社会さえも
野山獄なのかもしれません。

一定期間、あるいは一生出ることができない
獄の中で、どのように「希望」を生み出していくのか。

この野山獄のエピソードは、
学びあいこそが希望を生んでいくのだと教えてくれます。

僕がこの本を読んだのは2004年の春先でした。

すぐに山口・萩市に行き、
野山獄跡の前と松陰先生の墓の前で
手を合わせました。

「学びあいの仕組みで希望の灯を灯す」

あの日、出発した志が、
今のツルハシブックスや暗やみ本屋ハックツ、
そしてコメタクにつながっているのだと思います。

平成に野山獄を再現する。
これ、オンリーワンかもしれませんね。

一緒につくりませんか?  

Posted by ニシダタクジ at 08:58Comments(0)