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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2020年12月13日

「問い」を育てる森づくり

マイプロジェクトラボNIIGATAブラッシュアップDAYでした。

マイプロ=マイプロジェクト=実践型探究

なぜマイプロなのか?

想い;マイプロを通じて自分の人生の舵を取れ!
★入試でも主体性が問われる
自分の生きたい未来は自分の力で創ることができる。
未来社会を創り出していくのも自分自身!

地域・社会への当事者意識・使命感
★ジブンゴトの問いから社会へ
学生だからできないということはない。
自分にもできることがある。自分もやってみたい!

志(目的意識)・Being(生き方)
★ふりかえることで進化できる
自分のマイ感(WILL・WANT・PAIN・NEEDS)
を深掘り・省察して、自分の人生の舵を取る人へ

認知スキルと非認知スキル
★学力と社会で生きる力
論理的思考力・仮説検証力・セルフマネジメント
実行力 コミュニケーション クリエイティビティ など

0→1を創る イノベーション力
★未来を創る力
創造型課題解決のプロセスを実践を通じて学ぶ

長谷川さんの講演メモ

~~~

マイプロジェクトとは?
身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実行する高校生の活動(実践型探究活動)

全国高校生マイプロジェクトの誕生:
岩手県大槌町の「被災したまちのために何かしたいという高校生の想い」を「マイプロジェクト」という手法を使って2012年ごろからカタリバが支援して始まった放課後の活動。

高校生の想い×マイプロジェクト(慶応SFC井上英之研究会2006~)×カタリバのコラボスクール大槌臨学舎
⇒「復興木碑プロジェクト」:木碑に刻む言葉を住民みんなで考えることで震災の記憶を風化させない
⇒「笑顔フォトプロジェクト」:震災で写真も流されてしまったので笑顔の写真を配って地域の人達を元気づける。

マイプロジェクトでの学び:
参画度の高いテーマで「主体性」を育み、実践の中で「協働性」を発揮し、それらを繰り返す中での問いの更新を通して「探究性」を養うことを重視する。

「主体性」:ロジャー・ハート参画のはしごモデル
⇒参画の段階のより上段を目指すために、主体性を持てるテーマを発見する。課題と自分の繋がりが強ければ強いほど、取り組みは真剣になり、学びが深くなる。
「協働性」
⇒調べて終わりにせず、課題解決に向けた実践を行うことで、実社会における他者との協働を経験する。
「探究性」主体的な問い⇔実践
実践を繰り返す中で問いを更新する。途中で問いが変わることを厭わない。

マイプロジェクト事例1:「ホヤの魅力を全国へ」(2016)
実家がホヤ養殖⇒出荷先が減少し、捨てられるホヤ⇒アンケートで知らない・食べられないが出る
⇒ホヤの魅力を広めるプレゼンと誰にでも食べられるホヤ料理(ホヤボール)を開発し祭り等で販売。

マイプロジェクト事例2:「郷土~ふるさと~の水にチャレンジ」(2017)
主体性:化学・実験が好きを地域活性につなげたい
協働性:地元企業にかけあい、水を開発
探究性:水の成分比較⇒失敗からの新たな仮説

「主体的な問い」と「実践」を重視するとは?
・学びが大きい分、ただ調べたり、提案したりするより大変
・その覚悟が必要

受動的⇔主体的
仮説提案⇔仮説検証・実践(アクション)
右上の象限:学びが多いがコストも大:マイプロジェクト的探究学習

★「想定外」の連続の中にこそ「主体性」「協働性」「探究性」が育まれる。
★すべての経験を「学び」に⇒かかわる大人も!!

マイプロジェクトの考え方
高校生自らが「やりたい」と思えるテーマを設定し、リアルな社会と接する実践を繰り返すことで、高校生が意欲と創造性を育む学びを得る。
「主体的な問い」×「実社会での実践」=「意欲と創造性を育む学び」

理想と現実:平たんではなくデコボコ
★山と谷を越えるため、オトナ(伴走者・協力者・応援者)を探せ!

単発的な関わり⇒継続的な関わり
予備軍⇒3応援者⇒2協力者⇒1伴走者

3応援者:活動を認識して好意的に受け止めてくれている人
・プロジェクト発表会などへの参加
・調査アンケートなどへの回答
・単発での講和の実施

2協力者:自身のリソース(技術/知識/経験値など)を活用して具体的な協力をしてくれている人
・調査のための個別インタビュー
・場所や道具・機器の貸し出し
・商品開発など専門技術・知識によるサポート

1伴走者:継続的に関わり、裏方として活動に支援・指導をしてくれる人
・定期的な打ち合わせや相談
・計画作成や振り返りなども含めた継続的なプロジェクト推進支援

マルシェ(青空市場)の活性化に取り組む生徒
プロジェクト担当の先生⇒伴走者
マルシェの仕掛け人である地域の大人⇒協力者
マルシェに参加する地域の大人⇒プロジェクトの「応援者」

★小さな問いを、大きく育てていこう。

「もやもや」と「探究テーマ」と「問い」と「実践」の関係性
探究テーマに対する問いを明らかにすることを通じて、現状やニーズを把握していきます。
おばあちゃんがずっと家にいる⇒高齢者がひきこもるのはなぜか?
・他のお年寄りもそうなの?
・なんで家から出ないの?
・外に出てるお年寄りって何してるの?
⇒北極星(創りたい未来):高齢者が健康的にいきいき生きている社会

北極星と現状とのギャップ=課題に対して、
課題解決のための実践・アクション!がある。

失敗だって、「この方法だと失敗する」という新しい発見でもある。
おすすめ
1 まずは、やってみること
2 どんどん議論を仕掛けること

~~~ここまで講演

午後の部はブラッシュアップセッション。
システム思考の「氷山モデル」を使用して。

参考:
https://www.change-agent.jp/keywords/000933.html

下に行けば行くほど変化のレバレッジ高
★問いの変化=自分の変化⇒問いが育てば、自分が育つ
問いを変化させる環境づくり

できごと:実際に何が起こったのか
⇒時系列パターン:今まで何が起こってきたか
⇒構造:何がパターンに影響を及ぼしたか?
⇒メンタルモデル:人々はそのシステム(構造)に対してどんな感情を抱いているか?

例:おっちゃん祭(佐渡中等)
1 できごとのレベル:イベントを開催する
2 パターンのレベル:保家の世代と関わらない理由を調査する
3 構造のレベル:世代の壁を無くす⇒おっちゃんと若者をつなぐ策を考え、実行する。
4 メンタルモデルのレベル:日常的におっちゃんと若者が交流できる環境をつくる
⇒世代ごとの壁があるため、佐渡のおっちゃんの魅力が認知されず、若者が佐渡を面白くないと思っている

~~~ここまで

なるほど~。
こうやって、プロジェクトを深め、問いを進化・深化させていくんだなあと。

★マーク(印象に残ったこと)の振り返りを。

★「想定外」の連続の中にこそ「主体性」「協働性」「探究性」が育まれる。
★すべての経験を「学び」に⇒かかわる大人も!!
★山と谷を越えるため、オトナ(伴走者・協力者・応援者)を探せ!
★小さな問いを、大きく育てていこう。
★問いの変化=自分の変化⇒問いが育てば、自分が育つ

マイプロジェクト。
まちという「環境」の中で、プロジェクトを起こすということ。
そこには「想定外」なことに溢れている。
やってみて、感じ、考え、ふりかえり、次の問いへの進む。
まるで実写版ロールプレイングのようなマイプロ。

その「環境」に働きかけるのが大人たちの役割だ。
伴走者、協力者、応援者として、そこに立つ。
そこでの「経験」は高校生だけでなく大人にとっても「学び」の場でしかない。

高校生も、関わる大人も、「プロジェクト」という「場」(環境)に溶けだし、
ともに感じ、考え、ふりかえり、次の「問い」を育むこと。

「問い」が育つことでプロジェクトが育ち、結果として高校生が育つし、
関わったおとなも育つし、結果としてまちも育つ。

そんな「環境」づくり、里山や雑木林のような森づくりを、始めます。  

Posted by ニシダタクジ at 09:27Comments(0)学び日記