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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



新潟市西区内野町431-2
TEL 025-261-3188

平日12:00~19:00
土曜 7:00~21:00
日祝10:00~19:00
*火・水曜定休





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2013年06月19日

信じるチカラ

朝、萩を出発して、小倉に戻る。
今回のメインイベント、北九州市立大学が中心となって、
設立された北九州の10大学が連携した
「まなびとESDステーション」の視察と仕掛け人の眞鍋先生へのヒアリング。



まなびと(まなびとESDステーションの略称)
のコンセプトは3つ。

1 実践型のプロジェクトによる「学生の成長」
2 「地域貢献」・・・地域の人たちのまちづくりへのモチベーションが上がること
3 ESD・・・Education for Sustainable Development(持続可能な発展のための教育)

現在は10大学から
24のプロジェクトが出されて、
同時並行で動いている。

マネジメントは特任教員が担当して、
拠点となる場所は小倉駅前の商店街の中にある。

日曜日に訪れたときには、
「広報チーム」と呼ばれる大学生たちが
ウェブページやアンケート作成を行っていたが
これもプロジェクトのひとつで、
開所の際の場のネーミングや開所式での場所の説明など、
かなり重要な役割を担っていた。

この運営サイドには
シブヤ大学の姉妹校である
博多テンジン大学の実績が生かされている。

「その場で終わる学び」ではなく
「先につながっていく学び」をつくることをコンセプトに、
企業とコラボしたり、様々なイベントを行っている。

企業はなぜ、協賛するのか?
という問いに対するひとつのアンサーは

「企業はお客(ユーザー)とコミュニケーションしたい」
というところに行きつくだろうと思った。

フェイスブックやったり、
イベントを売ったりするのは、
お客さんとコミュニケーションをとるためで、
そしてそれが商品開発をはじめ、サービスの向上に
役立ち、ファンを作り、未来につながっていくからだ。

話を北九州市立大学に戻すと、

北九州大学は4年前に組織を改組し、
地域創生学群を立ち上げた。
「地域と共に生きる大学」ということで、
地域共生教育センターを立ち上げ、
1年次の最初から必修で地域プロジェクトに関わる。

もちろん他学部の学生も登録できる。
現在は1000名の登録があり700名くらいは実働しているそうだ。

ここは、421ラボと名付けられ
(特定の意味を持たせないというコミュニティデザイン!)
地域の人たちの要望を受け付け、
いいプロジェクトには学生を参加させたりもする。

最近は審査が厳しくなり、
「とりあえず人が欲しいから学生をボランティアで」
というような依頼はできなくなり、
地域の人たちも相当ロジックに意味と意義を説明しないといけない。
こうして、地域の人たちも成長していく。

ここのプロジェクトのうち、何件かが
まなびとESDステーションに移されたのだが
その理由は「他大学の学生と一緒にやった方がパワフルで地域に貢献できる」というものだ。

それだけの活動をしていて、
授業とかバイトとかできるのか?

というと、ここには履修指導という時間があり、
1年次から授業の時間割を週1日か2日は休めるように
組むのだという。

地域創生学群はかなりハードだ。
1年次から3つか4つのプロジェクトが同時進行して、
ミーティングや自分の締切に追われる。
もちろん、それ以外に授業もあるのだ。

ここには込められた熱い想いがある。
「地域活動が学生を成長される」という熱い信念がある。
しかもその結果、地域が元気になる、
つまり、地域貢献が達成されるのだ。

今まで、大学は地域を教育のフィールドとしてしか
見ていなかった。
それは地域貢献ではないだろうと眞鍋先生は言う。
学生がひとりの地域人(プレイヤー)として関わり、
それを大学がフォローするということで初めて地域貢献が達成される。

プロジェクトには
1年生~3年生までがいて、
1年生は何も分からずについていく。
そして2年次にはもうプロジェクトリーダー的な
役割を果たし、3年生は後方支援に徹する。

ここでは、
社会人としての基礎がみっちり、たたき込まれる。
遅刻厳禁、言葉づかいも厳しく注意される。
「地域の人に教えていただいている」という姿勢で
地域に入っていく。

こうして、即戦力が育ち、
13年度の就職率は100%だ。

うち、何名かは、
大手企業の内定を断って、
北九州の中堅中小の門を叩いたという。

その動機は、
「北九州にもっと貢献したい」からだ。

学生が地域と関わる方法は
通常は2つしかない。

・遊び
・アルバイト

だけだ。
それを本気・全力で「学ぶ」場にすることで、
役割を担い、成果を出していくことで、
それによって地域を好きになり、
結果、自分も好きになっていく、つまり自信がつくのではないかと思います。

地域・地域の人を好きになる。
貢献したくなる。
貢献する。
感謝される。
自分を好きになる。

このような正のスパイラルが生まれていくのではないか。
これこそが地域プロジェクトに参加する理由だ。

何よりも、そのように信じるチカラだと思った。

これからの時代を生き抜くために、
地域での本気のプロジェクト経験が不可欠なのだと信じることだ。

そしてそのような想いに共感した高校生が
北九州大学を志し、入学してくるのだ。
5倍を超える倍率を突破して。

僕は、現在の入試のシステムが
高校生をナメすぎていると思った。

大学に入って、
テキトーに遊んで、バイトして、
3年生くらいになったらシューカツの準備でもして、

そんなのをやりたい高校生だけではない。

18歳、19歳の自分を燃焼させて誰かの役に立ちたい。
将来、誰かの役に立つために、成長したい。

そんな高校生がわが国には、もちろん新潟にも、たくさんいるのだ。
そしてその熱意に大学は、地域は応えていくことだ。

それが学生を育て、地域を育てていく。

信じるチカラ。

それを北九州の地で再確認しました。
谷口さん、眞鍋先生、ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 08:35Comments(0)