2013年06月18日
聖地巡礼

山口県萩市に来ています。
2004年4月以来の聖地巡礼。
2004年の冬、小説・吉田松陰の
野山獄のエピソードに打ち抜かれた僕は、
その春、萩を目指しました。
松陰神社の近くに泊まり、朝、早起きして、
その裏にある墓所に手をあわせました。
帰り道はちょうど通学の時間。
道行く小学生に、小さな決意をしたことを覚えています。
そのときの僕の夢。
吉田松陰になること。
野山獄という獄中で、
隣の人に声をかけ、俳句教室や書道教室を実現し、
学びの場のコーディネーターをすることによって、
生きる希望を生み出した松陰先生。
獄中でできたのに、
僕が住むこのまちでできないはずはない。
それが僕の30代の出発点でした。
あれから9年。
水害と2度の地震。
子どもと地域のおじいちゃんおばあちゃんの遊びを通じた交流。
大学生の地域企業での実践型インターンシップ。
まきどき村は2004年から拠点を佐藤家に移して、現在も活動中。
模索していた、
「僕にとっての松下村塾」
それはいま、まさにやっていることだ。
ツルハシブックス&イロハニ堂&野山塾
偶然が生まれる場。
それでいて、パワーにあふれている場。
新しい時代の息吹が聴こえる場。
それは、
現代の松下村塾なのではないかと僕は思っている。
田坂先生が言うように、
歴史は繰り返し、かつてあったものは一段上がって、ふたたび返ってくる。
現代の松下村塾とは何か?
それを問いながら、
各地で「場」をつくっていくこと。
そのひとつに、新潟のツルハシブックスはなっていく。
いや、今なるのだ。
そんなことを野山獄跡と松陰先生の墓前に誓う、
聖地巡礼です。

先生が 遺したタスキ 握り締め
ここから始まる 大和魂
(13.6.17 野山獄跡)
史の想い 僕がつなぐと 誓う朝
墓所からあふれる 大和魂
(13.6.18 吉田松陰墓所)