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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2014年03月02日

45%の後悔と、55%の「やってよかった。」

ニイダヤ水産の干物まつり。

あの日からもうすぐ3年。
ニイダヤ水産復活プロジェクトチームが
動き出したのは、
2011年の4月だった。

新潟大学教育学部2年(当時)の
菊池美香子さんを中心に集まったメンバーは
何かできないか、ということで、
会津若松市の素材広場が取り組んでいた
ニイダヤ水産復活プロジェクトに参加させてもらうことにした。

8月にいわきのニイダヤ水産の被災現場を見に行き、
賀沢さんに出会う。

そこから始まった
ニイダヤ水産とのご縁。

この春、1期生たちがついに卒業を迎えた。

中心メンバーだった
阿部桃子さんと遠藤優花さんが
駆けつけて、魚を焼いてくれた。


無添加でこだわってつくられた干物。
新潟県で水揚げされた魚も多く使われている。

65歳にして再建へ向けて歩き出している
賀沢さんの思いが詰まった干物に、
心が動く。

阿部さんが最後の挨拶で言っていた言葉が
印象的だった。

「本当にやってよかったのか」

賀沢さんは、新潟大学の学生たちに背中を押されて、
復活を決意したという。

しかし、復活するということは、
再び借り入れをして、
日々、干物をつくり続け、
売れるか売れないか、考え続けるということ。

2012年、真空機をかうための資金集めの最後の
イベントとして、チャリティー鮭鍋を行ったとき。

阿部さんたちは、急にそんな思いに襲われる。
そんなことを思い出していた。

「かかわる」ということ。
「責任」ということ。

いまでも「もやもや」しているという。
本当にやってよかったのだろうか?

でも、やらないよりはやってよかった、って。

45%の後悔と
55%の「やってよかった」

人生はそういうものでできているのかもしれません。  

Posted by ニシダタクジ at 07:09Comments(0)学び