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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2011年10月23日

インターンではなく、人生。

人と人のつながり、関係性。

起業家留学第7期生からも、
口々にそんな言葉が発せられた。
半年間を振り返ると、
出てくるのは、そのことばかり。

「仕事じゃなく、人生」だと誰かが言っていたけど、
ホント、そう思う。
インターンではなく、人生を生きている。

受け入れ側も
インターン生を受け入れているのではなく、
「インターン生を受け入れる」という人生を
受け入れているのだなあと感じた。

「費用対効果」という言葉がある。

これは本来、
広告費をかけるときなどに使う言葉だ。

10万円の広告費をかけて、
売上が50万円伸びて、利益が15万円上がった。
とすると、広告の効果があったのではないか、とされる。

それでは、
インターンの費用対効果はどうだろうか?

大学時代の貴重な時間を投じて、
金銭的なメリットはほとんど何もない。

受け入れ側もそうだ。
大学生を受け入れることで手間はかかるが
劇的に売上が伸びるなんてことはまずない。

だとすると。

インターンの「費用対効果」とは
どうなっているのだろうか?

田坂広志さんによると
仕事の報酬には、金銭的報酬(マネー・リターン)
以外に4つがあるという。

1 ナレッジ・リターン=知識の報酬
2 リレーションシップ・リターン=関係性の報酬
3 ブランド・リターン=自分自身のブランドUPの報酬
4 グロース・リターン=成長という報酬

こう見ると、インターンは、
マネーリターン以外の報酬がたくさんもらえていることに気づくのではないか。

知識、そして成長。
波田野くんに至っては、関本常務に、
「安心して仕事を任せられる」と言わしめるブランドまで構築していた。

しかし。
もっとも重要なのは、
2 リレーションシップ・リターンだと僕は思う。

特に、大学時代に育んだ「関係性」ほど、
後になって効いてくるものはないと僕は思う。

そしてそれは社会人になってから築くよりも
5倍効率的だと実感値で思う。

つまり、インターンの
リレーションシップ・リターンへの
「費用対効果」はハンパじゃなく高いのだ。

そして、それはそのまま、
個人だけではなく、地域の力につながっていく。
若者と企業の社長がコラボしていくことは、
新しいことが生まれ、地域に活力を必ずや生んでいくだろう。

だから、僕たちは、
インターン事業をやってきたし、
これからもやっていく。

受け入れ企業もそうだ。
「インターンではなく、人生」

そんな言葉に共感できる企業と
一緒にプロジェクトを作っていきたい。

「教育」とは、
教育を受ける個人の利益を最大化するためにあるのではなく、
共同体が生き延びるためにある。と、内田樹先生が言っていたが、
インターン事業というのは、共同体が生き延びるために、
かなり有効な手段になっていくと僕は考えている。

インターンではなく、人生を生きる。
仕事ではなく、人生を生きていく。

その核を誰かが作らなければならない。

起業家留学第7期生、本当にお疲れ様でした。
受け入れ企業の皆様、本当にありがとうございました。
コーディネーターの中村さん、高澤さんお疲れ様でした。

次の物語も一緒に作れたら幸いです。  

Posted by ニシダタクジ at 06:39Comments(0)日記