2013年09月14日
即日満席のワークショップで新たな価値は生まれるか?

眼からウロコ落ちまくる本、
「ナリワイをつくる」(伊藤洋志 東京書籍)
これは、ヤバいっす。
熱いっす。
イベントを立てて、定員がなかなか埋まらずに、
赤字の恐怖と戦いながら、
ラスト1週間、知り合いを誘いまくる、
という経験がある人は多いだろう。
では、
「即日満席」というのがいいのだろうか?
そりゃ、ビジネス的にはいいのだろうけど、
果たして、そのイベントで「新たな価値」が生まれるだろうか?
「場のチカラ」は多様性や偶然性が創ると僕は思う。
もし、即日満席のワークショップがあったとしたら、
それは、講師がとても有名な人だったりだとか、
楽しすぎてリピーターが何度も来ているイベントだったりする。
そこに「多様性」や「偶然性」の要素は少ない。
~~~ここから引用
募集開始してすぐに満席ということは、
「たまたま知って受講しました」ということが
少ないことを意味する。
異なる世界からの新しい出会いが生まれにくくなっている
可能性が高いのである。
(中略)
教育に関わるビジネスについては
やっている人が儲かるのはいいけど、
学びが実になるなるのかどうか、
本来はそっちのほうが重要である。
もちろん、自己啓発的セミナーの多くが教育ではなく
もはやエンターテイメント化しているので、
芸人のライブを見に行くと考えればまあ理解はできる。
~~~ここまで
いやあ。
切れ味スルドいなあ、伊藤さん。
ワークショップでは「新たな価値」を生み出すことが重要で、
それには「多様性」や「偶然性」が必要であるから、
即日満席よりはぼちぼち満席のほうがいい。
なるほどね~。
もう、「独立国家のつくり方」(坂口恭平 講談社新書)
のように、世界が複層に見えてきます。
現代社会の矛盾に苦しむすべての若者に届けたい本。
ナリワイをつくる。
これは3ケタ、売りましょう。
そして伊藤洋志さんを新潟に呼ぶのです!