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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2015年01月11日

やさしくなりたい


AERA 1月12日号「やさしくなりたい」大特集。

素敵な働き方というか
プロジェクトがたくさんあるんだなあと。

やっぱり。
「もし、僕たちが文化を創っているとしたら?」

っていう仮定の話が大切だと思った。

もし、お米屋さんが文化を創っているとしたら、
それはどんな文化なのだろうか?  

Posted by ニシダタクジ at 15:26Comments(0)

2015年01月10日

新しい米屋の作り方

新しい米屋。
もちろんそれは、米を売っているわけではない。
いや、実際は米を売っているのだけど。

「スターバックスはコーヒーを売っているのではない。」
この原則に立ち返らなければならない。

そして
エクスペリエンス・エコノミーから
ソーシャル・エコノミーへの変化の途中に
あることを踏まえて、
「和の共創費」という観点からも
ビジネスを設計しなければならない。

今、ビジネスを設計しなければならない、
と書いたが、

ソーシャル・エコノミーの現場では、
AKB48がそうであるように、
「ビジネスを設計する」ことと
「コミュニケーションを設計する」ことは同義だ。

いや、極論すれば、
コミュニケーションの設計のない
ビジネスはすでに時代遅れだと言ってもよい。
それがソーシャル・エコノミーの時代だ。

だから、これから「地域創生」の名の下、
数々の地域プロジェクトが誕生するが、
そのときに大切なのは、
「コミュニケーションをどう設計するか?」
ということになるだろう。

いよいよ、僕の出番だ。(笑)
とワクワクしてくる。

次にやりたいのは、米屋さんだ。
米屋は地域コミュニティの核になりうる。
そして強烈なメッセージを持ちながら、
多世代とコミュニケーションすることが可能だ。

そのメッセージとは、
松浦弥太郎さんの本にある、
「今日もていねいに」だ。

日々をあわただしく生きるのでは、
生きられないと多くの人は思っている。

でも、時間に追われて、働く日々だ。
本当はていねいに生きたいと思っている。
その具体的方法。

ひとつは本を読む時間をつくること。
そしてもうひとつは、米を炊くことだ。

朝起きて、(あるいは昨晩のうちに、)
味噌汁のダシとなるにぼしを入れておく。
ご飯を研ぐ。

そして炊飯ジャーのスイッチを入れる。
(あるいは鍋で炊く。)
きちんとごはん食味噌汁付きの「朝ごはん」を食べるということ。

そのお米もお米屋さんが
セレクトした農家さんのお米。

そんな関係性のある暮らし。
それを豊かだというのではないか?
人々が求めているのは、
豊かさの提案とその分かち合いである。

ご飯を食べるということ。
それは大学生にとってもすごく重要だ。
低体温にならずに健康的な暮らしを送ることができる。

それを米屋さんが主導したらどうだろうか。
「米を食べる」をコミュニケーション・ツールとして
コミュニティをつくる。

そんなことが可能なのではないか。
新しい米屋、はじめませんか?  

Posted by ニシダタクジ at 08:31Comments(0)学び

2015年01月09日

ソーシャルの始まりは自分という「個」の思い。


「ソーシャル・エコノミー」 (阿久津聡他著 翔泳社 2012.9発行)

こんな本があったんですね。
時代は、ゼロ年代の
「エクスペリエンス・エコノミー(経験経済)」から、
「ソーシャル・エコノミー」への変わっているそうだ。

まだこれから読み進めるのだけど、
冒頭で面白かったので、一部抜粋する。

「ソーシャルの始まりにあるのは、
自分という「個」の思いだ。
求められるのは常に一人称的な「個」の気迫」

なるほど。

AKBのマーケティングで
意識されているのは、
常にそこ、一人称的接し方なのだという。

テレビというメディアしかなかったとき、
人は、テレビによって、何かを共有できた。

今はテレビを見ながら、
「パンくわえダッシュ、キター」
とツイッターでつぶやき、そのリアクションを楽しむ時代。

著者によると、
経済の変遷はいま、第5段階にあるのだという。

「農業経済」
「産業経済」
「サービス経済」
そして
「経験経済」

その先に
ソーシャル・エコノミーがあり、
その欲望は、
「和の共創費」というキーワードで表されるという。

「和」仲良く、調和がとれたカタチで、
「共」個ではなく、「和」のある仲間で、
「創」与えられるのでなく「和のある仲間」と創り育てることを楽しみながら、
「費」つくったものを「和のある仲間」、自分たちで消費する。

ここで、「和のある」というのが重要で、
かつてのムラは地縁で結ばれていて、
「和」以前にまず、地域を支えるもの同士としての結束が求められ、
そこには当然「しがらみ」も漂っていた。

だから、みな、都会に出て行った。
都会は「個」が最大限発揮できる場だと思われてきた。

しかし、それは孤独を生み、
「つながりたい」と思うような人たちを生み出した。
かつて、その役割をテレビが果たした。

ゲツク(月9)のドラマをみんなが見て、
主題歌のCDは100万枚売れた。(僕も買っていたひとりだ)
しかし、いまはソーシャルな時代だ。

エクスペリエンス・エコノミーも
ゼロ年代の後半から徐々に飽きられてきた。
著者はソーシャル・エコノミーに徐々にシフトしていく、
という。

なるほど。
これ、きっとツルハシブックスがやろうとしているやつですね。

「舞台」とか「劇場」とかって言うと
経済学者からは、
「まだエクスペリエンス・エコノミーの話してんのか?」

って笑われてしまうかもしれないけど、
しかし、その作られ方は、
まさに和の共創費
によって作られているのだなあと。

主体的なファンクラブ「劇団員」や
一口オーナー「ヒーローズ」、
店番をやる「サムライ」たちによって
成り立つ「劇団員がつくる本屋」

を作っているのだなあと。
そういう意味では、
地方経済モデルとしてはだいぶ新しいことにチャレンジしているのかもしれませんね。

ツルハシブックスでは、
寄付侍2015を募集しています。
あなたも寄付侍になりませんか?

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寄付侍名刺2015です!
僕もなります~!



これが見本です!
ケータイとかSNSとかも入れられます~。  

Posted by ニシダタクジ at 06:58Comments(0)学び

2015年01月08日

「人」を好きになるのは勇気がいるけど、「地域」に恋をするのは比較的容易だ。

ETIC.チャレンジコミュニティプロジェクトに参画した2006年から9年間、
大学生と関わることをしてきた経験から、
大学生が何らかのプロジェクトに関わるとき、
成功するものと失敗するものがあるのを見てきた。
(あるいは、大学生にとって成長があるのか、ないのか。)

もちろん、成功するのは
時の運も大きく関わってくるのだが。

まず確実に失敗するもの。

1 主催者側に当事者意識がないもの。
いわゆる「報告書のためのイベント」など、
大学生が参加して何かやったということに意義があるもの。
アリバイ作り。これに当たってしまってはきつい。
ほぼ得るものがない。学生にとってのメリットは「知り合いが増える」ことだけ。
「友達」ではなく、あくまで「知り合い」レベルの。

2 大学生は単なる駒のひとつにすぎないと思われているもの。
「学生何人か、動員できないかな?」みたいな、
「女子大生がいたほうが華やかだから」みたいな、
たんなる賑やかしのために学生が必要だから、呼んでほしいというもの。
こちらも、「大学生」というスペックが呼ばれているわけであって
それ以上を望んでいないので、大学生もそれ以上を得ることはできない。

しかし、主催者の当事者意識という観点からは、
1よりはマシだと思われる。
大学生は少しだけ素敵な大人に出会える可能性がある。

3 成功イメージがない。
「大学生の新鮮な発想で新商品とか新サービスを考えてほしいんです」
みたいな言い方をする人。
だしかに、そのプロジェクトは重要で、やりがいがありそうに思える。
しかし、多くの場合、その成功イメージがない。

たとえばこういうのを、みたいな、事例研究をしていない。
コンビニの弁当を栄養学部の学生が考えました、レベルの記事などを見て、
うちもこういうのやったほうがいいんじゃないか、ということ。

これもいいところなら商品開発プロセスを学べる、
などのメリットがあるかもしれないが、
大学生に当事者意識が育たないので、学びは少ない。
一緒にプロジェクトを成し遂げるという点では、
学生同士の交流は大きくなり、「知り合い」レベルではない「友達」ができる可能性がある。

これらを踏まえて、
成功するプロジェクトの必要条件(十分条件ではない)を
考えてみる。

ポイントは、
1 受け入れ側の本気度(当事者意識)
2 大学生のモチベーションと当事者意識
3 ある程度の成功イメージ(仮説)も持っている。

ということになるだろう。

なので、プログラムとしては、
まず最初に徹底した受け入れ側のヒアリングによって、
受け入れ側の本気度を高める課題をあぶり出すということが求められる。

次に参加する学生のモチベーションを高める必要がある。

大学生が地域で活動するメリット(大学生が感じるメリット)とは、
いったいなんだろうか?

1 実力がつく(就活で使えるかも)プログラムな予感がする。

コミュニケーション力、プレゼン力など、
大学生がほしいと思っている力がつくということ。

2 友達ができる

普段は昼食中もスマホをいじっている彼らは、
将来とか就職とかまじめな話をほとんどしない。
しかし、潜在的にはそういう熱い話ができる場を望んでいる。
※場合によっては、異性の友人ができるかもしれない、というモチベーションも当然ある

3 楽しそう

なんか地域でやるって楽しそうだ、と思えることがすごく大切だ。
これはどちらかというと女性のほうに多いのだけど、
「なんとなく、楽しそう」という動機づけもあると思う。
参加者の声などを集めて、そんな動機づけをしていく。

これらを大学で仕込んでおいて、
いよいよ地域プロジェクトへ参画していく。

ここでのポイントは、
大学生の当事者意識の向上、これに尽きる。
自分ごとのように思えるかどうか?

そのためには、
「課題共感」をどのように作れるか?
ということになる。

なぜ、この課題を解決しなければならないのか?
について、頭と心に深く落とし込むこと。

それと並行して、
あるいはその前に、かもしれないけど、
「好きになる」ということが必要だ。
人は誰しも好きな人のためにはがんばりたい。

それは「人」ではなくて、「地域」であっても同じだ。
好きになったから、行動が起こる。

僕は「自信がない」という人は
まず好きになることだと思う。
「人」を好きになるのは勇気がいるけど、
「地域」に恋をするのは比較的容易だ。

好きになって、
その地域が持っている課題に共感する。
心から「なんとかしたい」と思う。

それがそろった上で、
はじめて、
3の成功イメージに向かっていけると思う。

実は、成功イメージ(仮説)は
必ずしも必要ではないのかもしれない。

大学生がヒアリングを重ねるうえで、
新しい気づきや視点が見えてくる。

ここで重要なのは、
「ヒアリングを重ねるうえで」ということだ。

「大学生の新鮮な発想で」とか簡単にいう人は、
大学生の脳はアイデアの固まりで、
お題を出されただけで、笑点の大喜利よろしく、
新商品や新サービスがポンポン出てくるような
イメージを持っているが、
そんな例を見たことは僕は一度もない。

大学生の価値は、
行動力とイノセンス(無邪気さ)
であると僕は思う。

だから、ひたすら現場ヒアリングを行う。
そしてイノセンスを武器に質問して、
新たな気づきを得る。

それをアイデアに昇華させていく
というプロセスが必要である。

ヒアリングを重ねることで、
当然「課題共感」と「恋愛度」が深まっていくし、
そこでようやく成功イメージを作っていく
ということが長期のプロジェクトであれば可能になるのかもしれない。

「うちのまち なじみのお店 ものがたり」は
そういう意味では、なかなかよい設計となっているプロジェクトに
なっているのかもしれない。


http://niigata-repo.com/fooddrink/post-3609/
「にいがたレポ」より。

地域の人たちの当事者意識と
大学生の行動力が合わさったとき、
生まれてくる何かを、僕も見てみたい。

「地域」に恋をしてみたい大学生はいませんか?  

Posted by ニシダタクジ at 08:14Comments(0)日記

2015年01月07日

誰とバスに乗るか?


「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」(ジェームス・C・コリンズ 日経BP社)

昨日に引き続き。
じっくりちゃんと読んでいないのだけど、
2に読み進めてみました。

2のハイライトはこちら
第三章「だれをバスに乗せるか?」

冒頭から

~~~ここから一部引用

今回の調査をはじめたとき、
良好な企業を偉大な企業に飛躍させるためにはまず、
新しい方向や新しいビジョン、戦略を策定し、
つぎに新しい方向に向けて人びとを結集するのだろうとわれわれは予想していた。

調査の結果は、まったく逆であった。

偉大な企業への飛躍をもたらした経営者は、
まずはじめにバスの目的地を決め、
つぎに目的地までの旅をともにする人びとを
バスに乗せる方法をとったわけではない。

まずはじめに、
適切な人をバスに乗せ、
不適切な人をバスから降ろし、
その後にどこに向かうべきか決めている。
要するにこう言ったのである。

「このバスでどこに行くべきかは分からない。
しかし、分かっていることもある。
適切な人がバスに乗り、適切な人がそれぞれ
ふさわしい席につき、不適切な人がバスから降りれば、
素晴らしい場所に行く方法が決められるはずだ。」

この言葉は3つの単純な真実を表している。

1 
何をすべきか、ではなく誰を選ぶかから始めることで
環境の変化に対応しやすくなる。

突然バスの行き先が変わったとき、
目的地が変わったと怒り出すのではなく、
同乗者との旅を楽しもうを思えるかどうか。
そこが大切だという。


適切な人がバスに乗っているので
管理や動機づけの問題が起こりにくい。

「やる気を引き出す」
みたいな必要がないわけだ。


不適切な人ばかりがいたら、
正しい方向が分かって、正しい方針がわかっても
偉大な企業にはなれない

~~~ここまで一部引用

なるほど。

つまり、
最初に人を選び、その後に目標を選ぶ。
これが「ビジョナリーカンパニー」だ。

いいね。
誰とバスに乗るか?

そういう意味では、
すごく素敵な乗組員たちが
集まっているなあ、ツルハシブックス号は。

あなたもこのバスの乗組員になりませんか?
僕も乗せてください。

☆寄付侍2015、明日1月8日(木)12時~受付開始です。
http://tsuruhashi.skr.jp/kifu

※長野県上田市の熱い会社、バリューブックスさんを通じて、
不要になった本をツルハシブックスに寄付できる
「チャリボン」プロジェクトにも参画しています。
詳しくはリンク先、または店頭まで。  

Posted by ニシダタクジ at 07:23Comments(0)

2015年01月06日

成長し続ける企業は試し続ける企業


「ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則」(ジェームス・C・コリンズ 日経BP出版センター)

中村さんが新潟に置いていった本。
実は読んだことありませんでしたので、
読んでみました。

冒頭から面白いですね。
「十二の崩れた神話」と題して、
これまで成功する会社に必要だと言われていること
(すぐれたアイデア、カリスマ的指導者の存在など)
を真っ向から否定する。

いいなあ、こういうの。
「モチベーション3.0」(ダニエルピンク 講談社)
(数々の実験を通して、アメとムチが通用しないことを証明している名著)
を読んだ時のような痛快感があるね。

さて、この本の中で、
大学生から20代に向けてのメッセージとして切り抜くなら、
「第七章 大量のものを試して、うまくいったものを残す。」
だろう。

ダーウィンの進化論はビジョナリーカンパニーにも当てはまるのだという。

~~~本文より一部引用

チャールズ・ダーウィンの偉大な進化論の核心は、
だれに指図されたわけでもなく変異(「遺伝子の突然変異」)が起こり、
それが自然淘汰されて種が進化していくことである。

種には、遺伝子の突然変異によって、
いくつかの個体が環境に適応したものになる「かなりの可能性」がある。

環境が変わると、
その環境にとくに適した変異が「淘汰」で
生き残ることになる。
(これが適者生存と呼ばれる過程である)

生き残った変異は種の遺伝子の全体に占める割合が高くなり、
種はその方向に進化していく。

~~~ここまで一部引用

これらの例として、
アメリカンエクスプレスや
ジョンソン&ジョンソン、
ウォルマートなどの事例を出して、

ビジョナリーカンパニー(成長し続ける企業)は
多数の実験を行い、機会をうまくとらえ、
うまくいったものを残し、うまくいかなかったものを手直しするか捨てている。

人生に似ているな、と思った。
予測不可能な時代を生きていくしかない私たちは、
自分自身を「経営」しなければならない。

だから、安易な精神論的な自己啓発本を読むよりも、
「経営」についての本を読んだほうがいいと思う。
生きるとは、働くとは、
ドラッカーの5つの質問に答えていくプロセスそのものだから。

成長し続けるが
大量のものを試し、うまくいったものを残している。

これは、個人の人生には当てはまらないだろうか?
ズバリ、当てはまるだろう。
試し続けるから、
新しい何かを見つけ、成長し続けることができるのである。

大学時代は、20代は、「試してみる」時期だ。
様々なことを試し、うまくいったものを残し、
うまくいかなかったものを捨てていこう。

著者は、あのポストイットを開発した3M社を例に、
以下の5つの学ぶべきことを挙げる。

~~~ここから一部引用

1 「試してみよう、なるべく早く」
何があっても、じっとしていてはだめだ。
活発に動けば、とくに予想もしなかった機会にぶつかったり、
顧客の具体的課題にぶつかったときに動けば変異をつくりだせる。

2 「誤りは必ずあることを認める」
変異のうちどれが成功するかは、あらかじめ予想することができないので、
進化の過程には誤りと失敗がつきものであることを認めるべきである。

3 「小さな一歩を踏み出す」
企業の戦略的な大転換を図りたいのであれば、
「一歩ずつの革命」を起こし、
小さな目に見える成功の力を利用して、
会社全体の戦略に影響を与える方法がある。

4 「社員に必要なだけの自由を与えよう」
自由があれば、計画によらない変異が起こることが可能になる。
社員が自説を主張できる環境が重要だ。

5 「重要なのは仕組みである。着実に時を刻む時計をつくるべきだ。」
1~4までが重要であることはわかっているが、やれない企業が多い。
3Mはそれを称賛する賞をつくるなど、具体的にしている。

そして何よりも
第6の教訓として、
「基本理念を維持することを忘れてはならない」
と著者は付け加える。

~~~ここまで一部引用

基本理念を維持しながら、
大量の実験を繰り返し、うまくいったものを残す。
これこそが成長する企業の条件である。

だとすれば、
私たちも、基本理念を守りながら、
大量に試していくことを始めなければならない。

ツルハシブックスは、実験です。
みんなの力でコミュニティの核となる書店が
支えていけるかどうか。

だから、大量に試し、うまくいったものを残していこうと思います。
参画者になるということ。
その喜びを一緒に味わっていけたらと思います。

ツルハシブックスでは参画して頂くみなさんを
広く募集しています。
まずは地下古本コーナーへの本の寄贈や寄付侍はいかがでしょうか?

http://tsuruhashi.skr.jp/kifu
※1月8日(木)より寄付侍2015の受付を開始します。

本屋のような「劇場」をつくろう。
お客のような「共演者」と心を込めて。
今日という「お芝居」をつくっていこう。  

Posted by ニシダタクジ at 08:01Comments(0)

2015年01月05日

必然性はあとから付いてくる

必然性はあとから付いてくる、と思う。

何かを始めたいと思った時に、
「なんのためにやるのか?」
と多くの人に問われるだろう。

しかし、その質問に答える努力はしてもいいが、
そういう質問をする人に影響を受ける必要はない。

僕たちは、いつの間にか、
行動に対して、行動を起こす前から
合理性を求められるようになった。

「夢ありき」
「ビジョンありき」

たとえば経営的合理性を銀行にプレゼンできない限り、
融資が受けられない。
そんな世の中を生きている。

しかし。
予測不可能な時代に生きている僕たち。

三島邦弘さんの言葉を借りれば、
誰もが最前線になり得る時代に、
合理性を説明してから行動していたのでは
遅すぎるのではないか?

それは、企業でも同じだ。
ニーズ調査をして、ニーズがあると分かった時には
すでに商品の旬は過ぎている。

大企業が新しいことにチャレンジできるのは、
彼らは研修に時間をさき、
この時代をどのように読むか?についての意見を聞き、
「誰よりも学んでいる」という自覚があるから、
新しい世界に飛び込めるのではないか。

では、それ以外の私たちは、
どうすればいいのだろうか。

自分の感性を頼りに、始めてみるしかない。
新しいことをチャレンジしてみるしかない。

それはもしかしたら、
最前線になるかもしれないし、
まったく違うベクトルを向いているかもしれない。

気が付くと、必然性はあとから付いてくる。
いや、もしかしたら無理やり続けているのかもしれないけど。

農学部に進学したのも、
就職しないで畑を始めたのも、
ETIC.のNEC社会起業塾に応募したのも、
サンクチュアリ出版で営業をしていたのも、

不登校の中学3年生に出会ったのも、
チャレコミに参画したのも、
中村さんを新潟に招致したのも、
本屋をスタートしたのも、

すべてはあとから必然性があったと思わざるを得ない。
だから、目の前のことと自分の感性を信じて、
進んでみるしかない。

あとから必然性がついてくる。

2015年は、学び振り返る1年にしたいと思います。
それと同時に、ツルハシブックスファンドレイザーとして、
新たなコミュニティづくりにチャレンジしたいと思います。

1つは、ツルハシブックスの寄付制度の構築とコミュニティづくり。
もう1つは、東京での若者と地域をつなぐ新たな拠点づくり。
おまけは、僕のトランク本屋復活でしょうか。
2009年に始めた小さなトランク本屋(在庫8冊)を復活したいと思います。

まずは、寄付制度の構築と「劇団員」コミュニティづくり。

「劇団員」第2期の申し込み開始は、3月1日(土)の午前10時~
半年間6,000円 1年間10,000円です。
100名を募集します。

劇団員の方には、劇団員パスポートとハンコが授与されます。
手作りハンコづくりがニガテという方には、
ツルハシブックスの今井さんによる
「リクエストハンコ」(別途3,000円)をつくることができます。
僕は「田んぼと山と朝日」で彫ってもらいました。

そして、寄付サムライの復活です。
昨年1月~2月にかけて、
移動ブックカフェツルハシ号に
支援をいただいた寄付侍の皆様、ありがとうございました。



「寄付侍名刺がなくなったので、追加をお願いしたい」
という声がありましたので、

名刺100枚をつくる「寄付侍2015」の受付を始めます。
今回の寄付は、主に地下古本コーナーHAKKUTSUの整備
と東京での新たな拠点づくりの資金として活用します。

一口3,000円で寄付侍認定名刺をお渡しします。
自分の連絡先(電話、SNS等)を名刺に入れることが可能です。

寄付侍名刺のデザインは現在今井さんが考案中です。
昨年の物とは違ったデザインになりそうです。

1月8日(木)の12:00~受付開始ですので、
もう少しお待ちください。
受付後、随時印刷・発送していきます。

ツルハシブックスの寄付・本の寄贈のページはこちら
http://tsuruhashi.skr.jp/kifu

※古本での寄付もお待ちしています。
年末には7名ほどの方からお声がけ頂きました。
引き続きよろしくお願いします。  

Posted by ニシダタクジ at 07:04Comments(0)日記

2015年01月04日

課題にアプローチする方法

「若者の生きづらさ」
についてアプローチしたい。
と思ってきた。

特に、中学生高校生大学生が
抱える課題を解き明かし、
その解決法を、地域サイドから
取り組みたいと思ってきた。

大学生にとって、
もっとも大きな課題は、
「自信がない」ということだろうと思う。

「自信がない」からチャレンジできない。
チャレンジできないから成功体験が積めない。
結果、いつまでも自信がつかないのである。

その要因の仮説は、

1 個人サイドから見ると
・「自信がない」という記憶の上書きをしてきた。
・もっとも基本的な「親和的承認」が満たされる場に身を置いていない。

2 社会環境サイドから見ると
・他者評価が前提の学校教育を受け続けている。
・稲作的な「継続は力なり」という道徳の呪縛が強く、始めたら続けないといけない気がしている。

これら4つのことが複雑に絡み合うことで、
「自信がない」「チャレンジできない」
という大学生が生まれていると考えられる。

だとしたら、
解決策はこの4つの反対方向にあると思われる。

「親和的承認」をある程度満たし、
「他者評価」とは無関係の空間で、
「継続は力なり」という呪縛を解き放ち、
なんらかのチャレンジを起こすことによって、
小さな成功体験を積み重ね、自信は復活してくる。

また「自信がない」状態を未然に防ぐためには、

中学・高校の時に、
学校以外の価値観が支配している場に身を置くこと。

きっとツルハシブックスはそういう空間であり得ると思う。

ホントは、大学生になってからでは遅いのだけど、
大学という現場で、それをひとつひとつ説明していくことをしなければ、
世の中とはコミュニケーションできないということが
だんだんわかってきたので、これから学ぶことはきっとそういうこと。

佐藤孝治さんのジョブウェブプロフィールと連動した、
「就活」を目的ではなく手段に変えていく大学生活が
実現したらいいと思う。  

Posted by ニシダタクジ at 07:15Comments(0)日記

2015年01月03日

編集者的身体を持つ


「失われた感覚を求めて」(三島邦弘 朝日新聞出版)

2015年最初の1冊。

いやあ。
読後感がすごい。
心に爽やかな風が吹き抜ける1冊。

ちょっとまだ言語化できないけど、
そういう感じ。

ツイッターメモも満載。
もう一度読み直そうと思う。

いちばん面白かったのは、
「メディア」の原義は「媒介する」
という意味。

そう。
「発信」するのではなく、「媒介」する。
それがメディアの役割だ。

とすれば、
「双方向メディア」という言葉さえおかしい。

そもそも媒介なのだから、双方向性は必須である。
インターネットメディアは、双方向性を持ちやすいから
発展したと言われる。
ラジオが無くならない理由のひとつも双方向性にあるだろう。

三島さんも書いているように、
「政府が右と言うものを左といえるわけがない」という発言のように、
もはや、既存大メディアの多くは双方向性どころか、主体さえ失っている。

主体を他者に明け渡すことなく、
編集者的身体を保ちながら、
真っ白になって受け止め、
どのように「媒介」していくか?

それがこれからの編集者のあり方、
いや、これからのではない、これまでも、これからもそうなのだけど、
今の時代ほど、それが必要とされる時代はない。

他者のせい、時代のせいにせずに
自分の感性に自信を持ち、
時代と社会を編集していくこと。
それがこれからひとりひとりが進んでいく道なのだと思う。

「本屋」という「メディア」は、
これから何を媒介していくのだろう?

と問いながら、ツルハシブックスを創っていこう。  

Posted by ニシダタクジ at 06:20Comments(0)

2015年01月02日

最前線に立つ、という勘違い


「失われた感覚を求めて」(三島邦弘 朝日新聞出版」

新年最初の1冊。
これは、面白い。

やっぱり三島さん、面白いっす。

「計画と無計画のあいだ」
の続編と言ってもいい。
やっぱり大切なことは「あいだ」にあるんですね。

ミシマガジンサポーター制度とか、
めっちゃ劇団員制度とかぶっているけど、
やっぱりそうか!って感じ。

大切なのは、最前線に立つっていう勘違い

「俺はいま、最前線に立っている」
って自覚できるかどうか。

というか。

だれも予測不能な時代を生きているってことは、
みんなが最前線にいるかもしれないってことだなあと。

そうそう。
俺たちも最前線だぜ。

だから、なんでもやってみようぜ。
最前線に立っているのだから。

いい1冊に出会えました。  

Posted by ニシダタクジ at 06:32Comments(0)

2015年01月01日

劇団員がつくる本屋をつくる

2015年のスタート。
みなさんがやっているように、
2014年を振り返りつつ、2015年を展望しようと思う。

2014年は
「ツルハシブックス」が
各メディアに取り上げられた。

1月発売号の「ソトコト2月号」の
なじみの本屋特集の巻頭10ページ特集に始まり、
5月にはNHK新潟放送局の「きらっと新潟」で放送。
7月のTBSテレビ「いっぷく」を挟んで、
8月には再びNHKで深夜枠のドキュメント20minが放送、
9月には新潟でも再放送された。
ラストは12月の新潟情報の表紙を飾ることになる。

ツルハシブックスはギリギリの運営状態で、
なんとかもっている、という感じだ。

そんな中で、問いだけを持ち続けた1年だった。

1月中旬の青森県庁主催の勉強会での川上徹也さんとの共演から
問いが深まった「ツルハシブックスは何を売っているのか?」
あるいは「ツルハシブックスは本屋ではないとしたら、何屋さんなのか?」
という問いは、

函館蔦屋書店でミチバの兄貴が
オススメしてくれたくれた箭内道彦さんの
「僕たちはこれから何をつくっていのだろう」を
翌朝、秋田のスタバで読んでいた時に、降ってきた。

「イッツアシアター!」
劇場だ。
と心の中で叫んでいた。

ツルハシブックスは劇場だった。
劇場のような本屋ではなく、本屋のような劇場だった。
これだ、という確信があった。

3月。
3周年記念イベントの初日の夜、
「公開経営会議」が行われた。
あれが転機となって、
5月に一口オーナー「ヒーローズ」制度が誕生した。

5月には、
寄付侍の皆様から集めた寄付のおかげで
移動ブックカフェ「ツルハシ号」がやってきた。

8月、「つくらないデザイン」を語る2人に同時期に出会った。
四万十でデザイナーをする迫田さんと
慶応大学の坂倉さん。
二人は「つくらないデザイン」で参加を促す、と語っていた。

9月、「劇団員」制度をリリース。
100名を目標に募集を開始、現在35名の
劇団員が遠くは鹿児島、ニューヨークにいる。
きっとこれが僕の考える「つくらないデザイン」なのだろうと思っている。

12月にはバリューブックスと提携。
古本での寄付が可能となった。

これらの1年の流れを踏まえて、
2015年はどうなるのか?

まず、僕が水戸在住となるため、
ツルハシブックスの日常はサムライたちが
支えることになる。

ツルハシブックスの目標は、
「劇団員がつくる本屋」になる、ということ。
劇団員100名がつくる本屋。
屋台があって、中高大学生が小さな商売チャレンジをするお店になる。
そんな空間をつくっていくこと。

もうひとつは、
今動き出しているのは、東京での拠点づくり。
「中高生と本を通じて、コミュニケーションする」
というコンセプトでのHAKKUTSUの東京版を作るべく動いています。

さらには、
米屋さん「飯塚商店」や海産物の「大口屋」と共に、
和食、伝統食についても本屋と連携できるようになれたらいいと思っています。

僕個人としては、
ツルハシブックスというか、
これまでやってきた若者×地域の言語化を行っていきます。
論文や本というアウトプットを出します。

もうひとつは、ファンドレイザーになるということ。
ツルハシブックスというコンテンツを通じて、
日本一寄付の集まる本屋の実現に向けて
主に寄付部門を担当しようと思っています。

その流れの中で、
茨城にもそんな本をベースにした拠点が
できていくといいなあと思います。

まずは2009年にやったトランク本屋さんを復活しようと思います。
限定8冊。
水戸に来ないと買えません。(笑)

楽しい2015年になりそうです。
劇団員がつくる本屋、
僕のその劇団員のひとりになります。  

Posted by ニシダタクジ at 18:03Comments(0)日記