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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年10月11日

なぜこの仕事をしていると充実感があるのか。


やりたい仕事病(榎本博明 日経プレミア新書)

いいですね。
大学生が陥っている世界がズバリ書いてあります。

今日はそこではなくて、
エドガーシャイン先生の
キャリア・アンカー理論を振り返って。

キャリア・アンカー(錨)
とはキャリアという船の錨を降ろす場所のことで
長年にわたる仕事生活の拠り所になるものを指す。

誰もがある種の仕事をしているときには、
他の仕事をしているときよりも
安全な波止場に停泊しているように感じるということだ。
そのような感覚を与えるものをシャインはキャリア・アンカーと名付けた。

提示するのは次の8つである。

1 専門コンピタンス:特定の分野でひたすら向上することを目指す人のキャリア・アンカー
2 経営管理コンピタンス:管理職として組織内での出世の階段を昇ることに価値を置く人のキャリア・アンカー
3 安定:何よりも安定した経歴を確保することに価値を置く人のキャリア・アンカー
4 起業家的創造性 新たな事業を立ち上げることに価値を置く人のキャリア・アンカー
5 自律・自立:組織生活が嫌いで自分の納得いくように動きたいという人のキャリア・アンカー
6 社会への貢献:何とか社会に貢献したいという思いを強く持つ人のキャリア・アンカー
7 全体性と調和:仕事と家庭や趣味などプライベートのバランスをとり両立させたい人のキャリア・アンカー
8 チャレンジ:何かに挑戦し続けることに価値を置く人のキャリア・アンカー

となる。

そして、自分にとってのキャリア・アンカーがどれかをつかむために、
次のような問いをめぐって、自分自身を振り返ってみることをすすめている。

・どんな仕事をしているときに充実感が得られるか
・時間が経つのも忘れるくらいに没頭した仕事はなんだったか
・仕事や職場に関して、とくにイヤだと感じるのは、どういうことか

ということだ。

なるほど。
ということはやっぱり、
ある程度働いてみないと、適性とか分からないってことですかね。

やっぱり新卒一発勝負の就職戦線ってもはや賞味期限切れなのだと思います。  

Posted by ニシダタクジ at 06:41Comments(0)

2013年10月10日

ライフスタイルを提案する

ライフスタイルを提案していくこと。
これがこれからの新しいビジネスになっていく。

京都の塩見さんが掲げた
半農半Xというコンセプトは
ライフスタイルに一石を投じた。

これから立ち上げる(というほどでもないが)
「焙煎者たち」も、
コーヒーを自ら焙煎して飲む
というスタイルを創ろうとしている。

そういえば、
スターバックスコーヒーは、
出勤前の時間を読書したり勉強したりする
「ひとりスタバ朝活」
という文化を生んだような気がする。

これから、伸びていくビジネスは
ライフスタイルの提案になっていく。
そしてそれは個人の価値観の表現の場でもある。

昨日のブログに書いた
「里山文化継承会議」も
まさに里山の暮らしというライフスタイルを
提案、継承していくというものだ。

「価値観の多様化」、
それは「ライフスタイルの多様化」を意味する。

問うべきは、

「このビジネスは、どんなライフスタイルを提案しているのか?」

なのかもしれない。  

Posted by ニシダタクジ at 08:01Comments(0)日記

2013年10月09日

里山文化継承会議

昨日も西蒲区の温泉施設の活性化プロジェクト会議がありました。
おじさん、おばさんたちだけで話しているので、実行力がちょっと不安です。

一番の課題は、平日のお客さんを、
500名くらいまで伸ばしたい。(ほぼ倍増)

いいですね。
こういうネタは、大学生とか若手社会人とか、
チャレンジングな人たちが取り組むべき課題です。

かつて作られた第3セクター(役所と民間が共に出資した法人)
の再建をお金をかけずにやり遂げたら、
本がひとつ書けるくらいの事業になります。

コンサル志望の学生なんか
特にやってみたらいいと思います。
就職の面接で、
「不振だった第3セクターの平日のお客をこんなふうに倍増させました」
なんて言ったら、内定間違いありません。

学びのいいフィールドだと思います。
コンサル志望だけじゃなく、
まちづくりに熱い大学生や地域活性化に取り組む大学の研究室のみなさん、
フィールドにしませんか?

昨日、妄想が広がったのは、
平日の日帰り温泉に来るのは、
60代以上の人たちなので、
そこを狙っていきます。

よく思いつくのは、
女性向けの美容とか健康とかそのあたりです。
だしかに、サイフは女性が握っています。

しかし、60代になって、平日の昼間に
温泉に行くような女子は、
競合施設(ワイナリーついている温泉施設や越後一之宮の神社が近くにある温泉施設)が
圧倒的な強さで、つけいる隙を与えません。
どう頑張っても無理です。

一方、朝から登山をするようなアクティブ男女は、
お風呂でゆったりのんびりということはあまりなく、
サッとお風呂入ってサッと出る。
ということで、優先順位は泉質のほうが高くなりそうです。
そうなると、近くにある源泉かけ流しの温泉が優先されそうです。

ということは、
オシャレ路線でも、アクティブシニアでもない層を狙っていく必要があります。

狙いは
「アクティブシニア予備軍で、コミュニティ志向の強い層」

温泉とその周りを「サードプレイス」にしてしまう
という案です。

その名も
「里山文化継承会議」

山登りをして、草木を愛でるのはもちろん、
間伐をして、ベンチを作ったり、
畑作業をして、みんなで料理を作ったり、
川の保全活動に協力したり。

そんな活動を温泉を拠点にやってはどうかと思うのです。

コンセプトは
「3世代先へつなぎたい里山文化~ひ孫のために今できること」
みたいな。

里山文化を継承していくひとりになりませんか?
という使命感をくすぐります。

そして、
有馬富士公園のパークレンジャーを参考に
「里山マイスター養成講座」なるものを開講して、
受講生を募ります。(もちろん有料です)

全ての会には、汗を流した後の温泉入浴がついていて、
コミュニティ形成機能を果たします。
参加者の動機づけは、
まさにこのコミュニティです。

狙いは新潟市の関屋分水路から西側に住んでる
退職後の60代以上男性の皆様。
新たなコミュニティとやりがい、生きがいを提供します。

土日になったら
親子連れ対象の里山体験講座を開催します。
講師はもちろん里山マイスターの修了生たちです。

大学生の環境サークルの人たちも、
森林系の人たちが協力してくれます。
今まで佐渡に行っていた人たちです。

新潟市西部からもっとも近い里山、角田山で、
子どもたちに残したい里山文化があります。

日帰り温泉が核になった里山再生。
そんなプロジェクトが始まったら楽しいなあ。  

Posted by ニシダタクジ at 07:50Comments(0)アイデア

2013年10月08日

サードプレイス型起業

「起業」と聞くだけでカッコイイ響きがある。

でも、そんなたいそうなことじゃなくていい。
それ専業で食べていく必要なんかない。
名刺なんて、いくつも持っていればいい。

「本業はなんですか?」

その質問に意味はない。
ただ、自分のこれまでカテゴリーのどこかに
相手を当てはめないと不安なだけだ。

サードプレイス型起業。

「ナリワイをつくる」の伊藤さんのような、
月3万円ビジネスのような、
小さなビジネスを始めていくこと。

これは、
会社員でも、公務員でも、フリーターでも
必要なことになってくるのではないか。

会社員が技を活かして、NPOなど非営利組織の役に立つ「プロボノ」
が東京を中心に増えてきているそうだ。

自分の居場所を複数ヵ所創ること。

それはもちろん、スポーツだったり、スポーツ観戦だったり、
バイクで遠くまで隊列を組んでいくことだったり、
ラーメンを遠くまで食べに行ったり、馬が走るのを見に行くのでもいいのだろうけど、

そこに生産的要素、何かを作って、売る。
(もちろん仕入れて売る)というのでもいいのだけど。

そのほうが、より早く、仲良くなれるし、
継続する取り組みになるような気がする。

小さなビジネスを始めてみる。
立場上、職場上、副業が厳密に禁止されているのではあれば、
利益は全部一緒にやっている友人に預けて、
ご飯でもご馳走になればいい。

サードプレイスを自ら作っていく小さな起業。
これからのカギになりそうです。

0か100か、白か黒か、
ではなくて、無数の数や色が広がっていて、
そのグラデーションこそ、多様性なのです。

サードプレイス型起業、始めませんか。  

Posted by ニシダタクジ at 05:10Comments(0)日記

2013年10月07日

プロジェクトR~焙煎者たち

タバコ部屋の雰囲気が好きだ。
テレビタックルのタバコ部屋の雰囲気。

会議の途中で、
タバコを吸いに行く人たちを見ると、
少しうらやましくなる。

でも僕はタバコは吸えないし、
むしろタバコの煙が嫌いだ。

あのタバコ部屋で何かが生まれる感じ。
あの根本はなんだろうか?

ひとつの仮説を立てた。
あれは「火」と「煙」を見ることに
意義があるのではないか。

タバコのリラックス効果とは
ニコチンではなく、火と煙からもたらされるのはないか。

だとしたら。

ということで、
月3万円ビジネスのセルフ焙煎珈琲のお話に。
みんなで生豆を焙煎して、飲む、
という会をやったら楽しいのではないか。

フェアトレードの豆を生豆の状態で
仕入れて、自分で好みのローストに仕上げていく。
コーヒー1杯、30分かかる贅沢。

そう言えば、15年ほど前に
愛知県の豊川稲荷の前のイタリアンレストランで、
コース料理をひとりで食べていたときに、
ラストのコーヒーは、生豆からローストしてくれたコーヒーをだしてもらった。

目の前で焙煎するコーヒーっていうのも
ステキだったなあと思い返す。

ということで、
「プロジェクトR~焙煎者たち。」

をスタートしようかな。
賛同者、いませんか?  

Posted by ニシダタクジ at 06:04Comments(0)アイデア

2013年10月06日

複業の時代

「複業の時代」がふたたび来ている。

「複業の時代」、それは「役割の時代」とも
呼べるだろう。

高度経済成長、そして都市生活は
専業による分業を余儀なくさせた。
それのほうが効率的だからだ。

テレビを車を、エアコンを
どこよりも早く、安く、大量に、作る必要があった。

人口が増え続けていたからだ。
需要が増え続けていたからだ。

人口減少。
デフレの時代。

ビジネスにはクリエイティビティが求められる。

「ナリワイをつくる」の伊藤さんのもっとも衝撃的一言は
「専業ではないから、本質的なことができる」だ。

もはや、専業の時代は変わりつつある。
複業の時代が来ている。

まずは手始めに
会社に勤めながら、月3万円ビジネスを立ち上げること。

会社の規定で副業が禁止されているところにお勤めの人は
誰かと一緒に複業を立ち上げてみるお手伝いをすること。

そんなことが始まっていく時代。

ツルハシブックスは複業拠点になりたいなあと思いました。  

Posted by ニシダタクジ at 05:23Comments(0)

2013年10月05日

ツルハシブックスは蔵元になれるのか?

まちライブラリーの礒井さん、
某放送局の郷くんを招いての
グリーンドリンクス特別版


礒井さん
とってもとってもステキな方で、
今回もすごくワクワクしました。
郷くん、素敵なご縁をつないでくれてありがとう。

今回のテーマは「発酵」

日本酒の蔵元は移動できない。
という話。

日本酒の味を分けるのは何か?
どこの蔵元も
山田錦や五百万石といった酒米と水
という原料を使うのに、
なんであそこまで日本酒の味は違うのか?

菌のチカラである。
だから、蔵元は移動できない。
なるほど。

まちづくりは発酵である。

10年後、5年後ビジョン
から今の活動を落とし込んでいくのはなじまない。

気がつくと、
納豆ができていたり、味噌になっていたり、
鯖へしこができていたりする。

まちづくりってたしかに、そんなもんだ。
まちづくりにゴールを設定するのではなく、
いろんな面白いものが
発酵してくるような「場」を醸成するのだ。

人生ももしかしたらそうなんじゃないか。

自分の中に、菌(酵母)を持っていて、
いろんな材料(経験)を重ねていく中で、
気がつくと、味噌が、酒ができている。

なるほど。

地域と人生の醸造場、
それがツルハシブックスなのか。

礒井さん、
非常に分かりやすいコンセプトをありがとうございます。

この土地でしか作れない酒を
お客さんと一緒に創ります。  

Posted by ニシダタクジ at 07:50Comments(0)学び

2013年10月04日

価値とは何か?と問うこと

価値観が多様化していると言われる。

生きていくには、
ひとりひとりが自分の価値観を
確立していく必要がある。

「価値観」とは
何に価値があるか?
ということである。

たとえば外食をするときに、
料理の「味」や素材の「こだわり」だけではなく、
木のぬくもりといった「雰囲気」や創業500年といった「伝統」
あるいは、上司の愚痴を言う「他のお客さんたち」に
価値があると感じ、その店を選ぶことである。

残念ながら。
我が国の教育制度はそのように設計されてはいない。

なぜなら。
「他者評価されること」
が前提となっているからである。

他者評価をするためには、
不公平をなくすために、
「画一的なモノサシ」を使う必要がある。

学校で言えば、
・授業態度がいい
・発言をしている
・ペーパーテストの成績がいい
これらが評価されるのであり、

・個性的だ
・協調性がない
・行動力がありすぎる
これらは評価の対象外だ。いや、マイナス評価ですらある。

6歳からのの12年間、
そのような社会で生きてきて、
18歳でいきなり、
「個性的に生きろ」「価値観は多様化している」

というのはさすがに難しいのではないか。

しかし、「難しいのではないか」と言って終われるほど、
僕は偉い評論家ではないので、対応策を考えたい。

「価値とは何か?」を
真剣に考える機会を持つことだ。

遅くとも18歳19歳のときまでに。

戦後、急速な経済発展を遂げた、
我が国の原動力は
「画一化」であり、それによる「効率化」だった。

同じ作業をていねいに、誇りを持って行えることは
素晴らしいことだと思う。

しかしながら、時代は変わってしまった。
「効率化」では、仕事を生み出せなくなった。
「価値」を生み出さなければ、
仕事にならなくなった。

では、「価値」とは、いったいなんだろうか?
これを考えることが価値観の多様化である。

価値とは何か?

そんな問いを持つ人たちが
商品・サービスの受け手であり、提供者である。

だから。
僕は大学生なら1年生2年生の時に、

「価値とは何か?」
と問う機会を得ることがとても大切だと思う。
その問いに向き合うことができたとき、
本当にやりたいことへ近づくだろう。

だからこそ。
中山間地、離島、商店街でのインターンシップが
人生に効果があると思うのだ。

そこには、違う価値観が今でも息づいている。
自給自足、分かち合い、地域愛、ゆったりとした時間の流れ
そんなものを感じながら、価値とは何か?を問うのだ。

10月19日(土)に行われる
地域若者チャレンジ大賞2013

今年は新潟からの出場はないのですが、
金沢大学の岩城由貴子さんが出場します。
私は北信越ブロック予選のときの審査員をしました。

石川・富山の県境にある東原町での取り組みを通じて、
彼女が感じたこと、活動したことは、
まさに「価値とは何か?」を問い続ける旅だったのだと思います。
そしてそれがいま、継続するつながりを生んでいます。

価値とは何か?を問うこと、
そして、共感から行動を始めていくこと。

僕はこれが社会人への出発点になると強く思います。

10月19日(土)に
そんな思いが伝わればと思います。


北信越ブロック予選の後の写真(きっぷを持っているのが岩城さんです)
岩城さん、北信越ブロック代表として頑張ってきてください。

☆投票のお願い。
10月4日(金)23時59分まで、投票を受け付けています。
他ブロックの事例も見比べながら、北信越ブロック代表への熱い応援をよろしくお願いします。
http://www.challenge-community.jp/summit2013/youth/422  

Posted by ニシダタクジ at 05:18Comments(0)学び

2013年10月03日

エコ自動車学校~七尾自動車学校

七尾自動車学校にお邪魔してきました。
石川県内でも屈指の人気を誇る七尾自動車学校
合宿免許は早いもの勝ちで、
夏休み、春休みの2か月前には満室になってしまうそうです。

来年の春休み、
運転免許をお考えの方は
11月~12月までにご決断を。

さてさて。
七尾自動車学校は、
石川県七尾市の中心街から少し山の方に向かった。
鎮守の森に抱かれた自動車学校です。


注目すべきは
「環境日本一」を目指す、同自動車学校の取り組みです。


50周年を機に、木を植えています。

そして、雨水利用。
教習用自動車は雨水で洗車しています。




合宿免許を楽しくする卓球台ももちろんあります。


校内の電気もLEDで統一され、
徹底したエコへの取り組みを行っています。

自動車免許を取りながら、エコについて学ぶ。
自然とエコドライブが身につくような気がします。

将来的には畑もしたいなあ、なんて言っていました。


経営者である
森山外志夫さんの経営理念は
「顧客の創造&三方よし」です。

顧客にとっての絶対価値を提供すること
相対価値ではなく、絶対価値を生み出すこと。
そして「お客(買い手)よし」「会社(売り手)よし」「世間(社会)よし」

目指すもののひとつが
環境日本一自動車学校です。
ソーラー発電、LEDなどにいち早く取り組み、
植樹、雨水利用など、数々の取り組みをしています。

環境系サークルの1年生有志の合宿を
七尾自動車学校でやるというのはどうでしょうか?
チームビルディングにもなるし、とても学びが多いなあと思います。

ツルハシブックスでは
七尾自動車学校のライブラリーを
プロデュースする予定です。

大学生が働き方、生き方について考える
きっかけとなるライブラリーをつくりたいと思います。  

Posted by ニシダタクジ at 04:58Comments(0)日記

2013年10月02日

地元客のニーズに応えているのは大型店

新潟から福井へ。
4時間半かかります。


いろんな本を少しずつ読むのが
好きなんですけど、今回はこの5タイトル。
1冊くらい小説とか入れたらいいのに。と自分で突っ込みます。

さて。
今日の1冊は、

「商店街再生の罠」 (久繁哲之介 ちくま新書)

まだ途中ですけど、
切れ味スルドい久繁さんの
商店街活性化切りが気持ち良いくらいです。

この中で取り上げられている
昭和レトロ商店街として有名な大分県豊後高田市。

昭和レトロ商店街として、
2.6万人だった来訪者が
20万人~30万人となったことで
専門家は成功事例だと言います。

それを久繁さんはバッサリ。

「過去の衰退していた時期だけと比較しているのでしょう。
これはまちおこし(観光振興)の評価軸であって、商店街活性化の評価軸ではありません。
要するに、まちおこし(観光振興)と商店街活性化を混同しているのです。」

なるほど。

~~~ここから引用

この混同こそ、全国の商店街が未だに活性化できない大きな理由です。
すなわち「地元市民のために、生活インフラ機能を強化して、リピート客を増やす」
べき商店街の活性化施策が必要なのに、お門違いの「まちおこし(観光振興)の施策」
をかぶせているのです。

ビジネスが持続・成長するには
「一見客でなく、リピート客を創る」事が基本です。
商店街の活性化も、レトロ化で
一見の観光客を狙うのではなく、
地元市民がリピート客になってくれる施策を考えるべきです。

~~~ここまで引用

これ、その通りだなあと思う。
だから安易に観光客向けのマップ作りをするんじゃなくて、
地元の人が利用できる、コミュニケーションのツールとなるようなものとしてのマップを
作るのならありなのだけど、そうでなければ、あまり意味がないということだ。

さらに、久繁さんは続ける。
地元市民はどこで買い物をしているか?
買物難民にならないか?

そんなことを調べに、
郊外にある地元資本スーパー「トキハインダストリー」の大型商業施設
に行くと、昭和の町の閑散状態が信じられないほど多くの地元市民がいて、
その中のパン屋さんに置かれた椅子で商品(パン)を食べながら談笑していたのです。

これによって、
通常は「テイクアウト」だけに依存するのが
顧客の交流スペースである椅子を使って
実質は「イートイン」機能を持つと同時に、
当然、通りがかりのお客さんには宣伝効果となっているのです。

そこで久繁さんは
店前で交流する3人の女性に話を聞いてみる。

~~~ここから引用

「商店街は観光地になっちゃったから、もう行けないね。
私たちには買う物もないし、居場所もない。
でもここ(商業施設)は買う物も居場所もある。

焼きたてのパンが好きでね。
焼きあがる時間に来ると、
私と同じように焼きたてパンが好きな知り合いも来るの。

それで、パンを食べながら、座って仲間と話すのが楽しみでね。
それに、ここで話していると、また偶然に知り合いと出会って、
仲間の輪や話が広がるのは本当に楽しいですよ。」

地元市民は観光地と化した商店街を利用できなくなったから、
大型店を利用し始めたと言います。
このように、商店街の衰退は、「大型店に客を奪われた」のではなく、
「商店街が見捨てた地元市民のニーズを、大型店が満たした」
結果である事例が全国で非常に増えています。

~~~ここまで

うーむ。
唸るね、これは。
考えなきゃいけないねえ。

と考えると
やっぱり、愛知県岡崎市発祥の「まちゼミ」がすごく素敵だなあと思うのです。
http://machizemi.org/

地域の商店街のおっちゃんおばちゃんが主役になって、
自分の得意なこと、伝えたいこと、お客さんの役に立つこと
を自分の店舗で少人数でやる小さな講座。

たくさんの発見や
商店主の個性、他のお客さんとのふれあいが
ふたたびお客さんを商店街に運ぶ。

その繰り返しが
遠回りのように見えて、
もっとも確実で、求められていることなのではないだろうか。

大学生がコーディネーターとなった「まちゼミ」を
内野の商店街で取り組み始めます。
まずはヒアリングから。
大学生のコーディネーター希望者の方は、お問い合わせください。  

Posted by ニシダタクジ at 07:02Comments(0)

2013年10月01日

「正常」を疑う~サードプレイスを無数に持つ重要性

「多数派」が正しいわけではない。
日本は同調圧力の強い国だと言われる。
それは農耕民族として生きてきた経験が大きい。

農業が生活のベースの時、
地域の人たちが結束してやるほうがいい。
田植えや稲刈りを「個性的に」やるわけにいかないからだ。

内田樹さんが言うには、
「個人が自分らしく生きること」よりも
「集団が生き延びること」のほうが大切な社会。

こうして、何千年の時を経て、
日本は集団社会となった。

工業社会への以降の時も、
それを保ったまま、シフトしていった。
そのために機能したのが「学校」である。

工業社会。
工業製品を
「できるだけ速く、大量に、失敗なく」
つくることに最大の価値が置かれた。

そのために適応できる人材を輩出するシステムが「学校」だとしたら、
もはや時代は変わってしまった。

学校がつまらない。
学校に行きたくない。

強烈な同調圧力をかけられながら、
それなのに、「自分らしく生きろ」と言われ続ける
「学校」は生きづらい場所のように僕には思える。

子どもたちのリアクションは異常ではなく、
むしろ、そちらのほうがマトモな感性なんじゃないか。

なあんていう大人がいてもいいでしょう。

だからこそ、サードプレイスが必要なのです。
部活もいいけど、地域にあるとさらにいいと思う。

そこには違う価値観がたくさん存在していて、
たくさんのサードプレイスが、存在していて、
フォースやフィフスプレイスも存在していて、

それぞれで人が違った表情を見せる。
でも、そんな5つの顔を全部ひっくるめて、
自分自身なのだと思うよ。

「野山塾」も
そんなサードプレイスのひとつになったら
いいなあと思っています。

内野駅前寺子屋「野山塾」
月曜日木曜日16:00~21:00
月額8,000円です。
中学生・高校生の入塾をお待ちしています。

以下、取っておいて、そのままだった記事。
「勉強カフェ」伸びているみたいです。
こんなふうに、
社会人と高校生が一緒に勉強するような空間、
作りたいなあ。

  

Posted by ニシダタクジ at 05:47Comments(0)日記