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ニシダタクジ
ニシダタクジ
 ツルハシブックス劇団員。大学在学中、「20代サミットメーリングリスト」に出会い、東京王子「狐の木」に育てられました。豊かさとは、人生とは何か?を求め、農家めぐりの旅を続け、たどり着いたのは、「とにかく自分でやってみる。」ということでした。
 10代~20代に「問い」が生まれるコミュニケーションの場と機会を提供したいと考えています。



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2013年11月30日

コミュニケーション・デザイン

コミュニケーション・デザイン
もしかして、ずっとこのジャンルを追求してきたのかもしれない。

大学生の時。
「半農半Xという生き方」の著者、
塩見直紀さんに出会い、
10冊の本を贈ってもらった。

その中の1冊「種をまく人」(ポールフライシュマン)が
人生を変えた。

「畑はコミュニティの拠点となりうる」

しかもそれは、
年齢や職業を超えらえる。
「農作業」と「食」
これはもっとも強力なコミュニケーションツールだ。

1999年4月、まきどき村を開始。
メインは「人生最高の朝ごはん」
畑で収穫して、朝ごはんをつくって、食べる。
ただ、それだけ。

しかし、それは、
初参加の人にも気楽にコミュニケーションができる空間だった。

いま。
全国各地にマイクロライブラリーと総称される
小さな図書館が広がっている。

それは、
本が、コミュニケーションのツールとして
有効だからだと思う。

おそらくは
「農」「食」「本」
これが世代、職業を超えて、という意味では
三大コミュニケーションツールだ。

いま。
「コミュニケーション・デザイン」は重要なテーマだ。

なぜなら。
誰も答えを持っていないからだ。

「場のチカラ」で、
解決策を見出し、試作してみる必要があるからだ。

だからこそ、多様な人たちの
知恵と感性と総動員して、
何かが生まれる場をつくることが重要だ。

何かがちょっと見えてきた、雪の日の夜でした。  

Posted by ニシダタクジ at 06:48Comments(0)日記

2013年11月29日

ワクワクの源

「言語化できる」ってうれしい。

20代のとき、
僕は畑をやって、
朝ごはんを食べる「人生最高の朝ごはん」
をやっていたのだけど、(今もやってますが)

それが人にうまく伝えられなくて苦しかった。

「なにをやっているの?」
「なんのために?」
「それはどんな価値があるの?」

と聞かれて、言語化できないもどかしさがあった。

いま。
「なぜ本屋なのか?」と聞かれて、
なかなか言語化できないのだけど。

武雄市図書館に行き、
ブックスキューブリックに行き、
そして、北書店で内沼晋太郎さんの話を聴いたら、
なんとなく、見えてきた言葉。

ワクワクの源。

それは
多様性と偶然性と可能性なのではないか。

「多様性」が存在していること。
それは場のチカラだ。
「偶然性」がそこにあるということ、
それは企画のチカラだ。
そして、それらによって、
個人や本の「可能性」が拓いていく場。

それがワクワクする空間なのではないか。

そして、それがもっとも表現しやすいのが
小規模書店、いわゆる「まちの本屋」
なのではないだろうか。

そこになぜ、若者が集まるのか?

と聞かれたら、
「多様性」と「偶然性」と「可能性」が
そこにはあるのだと思う。

そうだ。
きっとこれがワクワクする場の正体なのかも。

これはすごい言語化だ!
なんか、うれしい。  

Posted by ニシダタクジ at 07:23Comments(0)言葉

2013年11月28日

いい本を仕入れて、いい棚をつくる

ブックコーディネーター内沼晋太郎さん×
北書店佐藤雄一さん。

本屋とは何か?
を問い直される熱い時間。

一番シビれた一言は、
佐藤雄一さんの
「いい本を仕入れて、いい棚をつくる」
そこに帰結していくのか?
という問い。

「この本を届けたいんだよ!」と
心底思える本を

本屋さんの真髄を見た。
熱いな、佐藤さん。

内沼さんが
下北沢に開店したB&Bは
新しい「まちの本屋」のカタチを提案している。

毎日イベントを開催。
1500円+1ドリンク
単純に1500円の粗利だとすると、
それは書籍7500円分の粗利と同じだ。

イベントに10人集まるということは、
7500円分の本を持った人がレジに並ぶのと同じだ。

そうやって
店全体で利益率をとって、運営していく。
おそらくこのモデルは、
「まちの本屋」のたくさんの場所で必要となるだろう。

内沼さんの言葉で印象に残ったのは
「本でできることってめちゃくちゃありそうじゃん」
っていう一言。

大学時代に、
雑誌をつくり、本屋に持って行ったときに
店長から本屋の厳しい現実を知る。

その一言が、
内沼さんをブックディレクターに導いた。
本屋業界をなんとかしたい。

そのためには、普段本を読まない人に
いかに本の楽しさを伝えていくか?
内沼さんは洋服屋さんの一角に
本を選んでおくことを始める。

本を読むはずじゃなかった人が本を読んでいる。
そんな瞬間に歓びを感じるのだという。

ゲバラのTシャツの横に
ゲバラ語録があったら、
ゲバラTシャツを着ている自分がちょっと好きになる。

いいなあ。
内沼さんの
「偶然を起こす」チカラは
すごく学びが多かった。

ツルハシブックスに足りないものも見えてきた。

本屋さんの原点
「いい本を仕入れて、いい棚をつくる」
を佐藤さんに改めて気づかせてもらった。

そして内沼さんには、
本の持つチカラ、可能性を拓く喜びを
ワクワクと共に、感じさせてもらった。

いい本屋をつくる。
そこから始めよう。

やっぱり、「本屋」は死なない、ですよね、石橋さん。


内沼さん&いと本


石橋さん&佐藤さん


北酒場、カンパーイ。  

Posted by ニシダタクジ at 06:49Comments(0)

2013年11月27日

「偶然」が起こるという価値

コワーキングスペースは、なんのためにあるのだろうか?

なぜ、そこに人は集うのだろうか?

「学校」という空間はなぜ、つまらないのか?

小布施や武雄、塩尻の図書館に
高校生が押し寄せ、勉強しているのはなぜか?

本屋が図書館が持つべき機能とは、なんだろうか?

それは、もしかすると、
「偶然が起こる」という価値
なのかもしれない、と思った。

スタンフォード大学クランボルツ博士は、
「計画された偶発性」理論を説く。

個人のキャリアは
計画していない予期せぬ偶然の結果によって決まる。

たまたま、あの本を読んだから。
たまたま、あの人に出逢ったから。
あのタイミングで、ああいう出来事が起こったから。

もし、それを、人が本能的に感じているとしたら。

例えば高校生は勉強する。
そのゴールは大学第一志望の合格だ。
もっとも効率的な勉強計画を組み、
集中できる環境に身を置き、勉学に励む。

よく、
「自宅では集中できない」という声も聴く。
図書館だと集中できる、と。
それはまさしく「場のチカラ」だ。

マクドナルドで朝活するより、
スターバックスでしたほうが、なんか話が盛り上がるような気がする。

その「場のチカラ」の構成要素のひとつに、
「偶然」が起こるということが挙げられるのではないか、と思った。

ツルハシブックスに来ていた大学生が来店動機をこう言っていた。

「ツルハシブックスに行くと、誰かに会えるから」

「誰か」に会える、というのはまさに「偶然」の産物だ。

もしかすると、本屋は、いや図書館も、
「偶然」を売っているのではないか?

「あの日、あのとき、あの本に出逢えなかったら」
という運命の一瞬を売っているのではないか?

コワーキングスペースが
「起業」支援を目的に設置されているとしたら、
そんな「偶然」がたくさん起こるようにしなければならないのではないか。

そう言えば、渋谷の「co-ba」で出会ったふたりは
この前のイベントでたまたま会って、一緒に事業を立ち上げました、
なんて言っていた。

東京では、そんなことが頻繁に起こる。
東京の魅力は「偶然」が転がっていることなのかもしれない。

対して、
学校という空間は
まず「ゴールありき」で作られる。

そしてそれを評価するのは、
ゴールに対しての達成度、到達度だ。
そこに「偶然」の価値は少ない。
いや、「偶然」が評価される環境にない。

それが、本能的に、居心地の悪さを生んでいるのではないか?

小布施や武雄、塩尻の図書館に高校生が押し寄せているのは、
自分たちがその主体とならなくても、
「偶然が起こっている」、あるいは「偶然が起こりそうな」空間の心地よさを
感じているのではないか?

かつて「カフェ」(いわゆる昭和の「喫茶店」)は、
偶然が起こる場所だった。

マスターに「ギターを最近始めて、バンド組んでみたいんだ」って言えば、
「そういえば、あの人、昔ベースやってたって言ってたなあ。」
と誰かを紹介してくれた。

バッタリ居合わせた隣のお客さんと、
趣味の話で意気投合し、一緒にスポーツを楽しむようになった。
そんな空間。

いつのまにか。
世の中は、社会は、高度に目的に最適化された。
目的へ最短距離を行くようになった。

コーヒーを飲む時間を楽しむのではなく、
カフェインを注入して眠気を覚ますために
最小のコストを選択するようになった。

そこには「偶然」が起こらない。

場の持つチカラ。

その重要なポイントは、
「偶然」が起こるということ、なのかもしれない。

だからこそ。

本屋と図書館、図書館と言っても、まちの小さなライブラリーの出番だ。
そこにコミュニケーションが生まれ、偶然が起こる場所を
世の中の人たちは待っている。

「偶然」こそが人生を彩る。  

Posted by ニシダタクジ at 06:30Comments(0)日記

2013年11月26日

時給800円という罠

green drinks 新潟内野
毎月第四月曜日19:00~開催。
テーマは「働き方」

昨日のゲストは、
阿賀野バクハツプロジェクトの土井一心太さん。
魂が震えるお話、ありがとうございました。
ああいう話を大学生が聞ける機会は貴重だなあと思いました。

印象に残ったのは、
やはり高校時代の話。

おじいちゃんに言われていた教え。
義務教育が終わったら、年齢×1万円以上の収入を得なければならない。

土井さんはこれに真剣に取り組んだ。
まずは時給の高いアルバイトを探した。
選んだのが「ガソリンスタンド、時給900円」

しかし。
どう考えても16万円に届かない。
(178時間/月、働かなければならない)

そこで、
彼はまず、店長に相談。

「歩合にしてほしい」と言った。
ワイパーやオイル交換を受注すると、
その歩合が入るようになった。
お客さんの車を覚え、セールストークを磨いた。

それだ!
って僕は思った。

田坂広志さんは、
仕事には5種類の報酬があると言った。

1 マネーリターン:働いた対価としてお金をもらう。
2 ナレッジリターン:業界の知識、働くときの知恵、経験を得る。
3 リレーションリターン:人間関係、人脈が将来役立つ可能性がある。
4 ブランドリターン:個人がひとつのブランドとして、どんな仕事をしてきたか?のひとつになる。
5 グロースリターン:人間としての成長が得られる。

時給800円のアルバイトの報酬は、
お金(マネーリターン)だけではない。
知識、人間関係、ブランド、成長
たくさんのリターンを返してくれる。

そのためには、
土井さんのように、
「どうやったらもっと価値を生めるのか?」
と問いかけ、実践をすることが必要なのだと思う。

そして土井さんは
仲間と3人で中古バイクのネットでの販売をするようになる。

3万円で仕入れたバイクを
5,6万かけてチューンアップして、塗装して、
オークションにかけて20万前後で売る。
利益を三等分した。

土井さんは主に全体デザインと営業、バイクの引き渡し
他の2人が塗装とチューンアップを行った。

うれしかったのは、
納品した瞬間に相手が喜んでくれたこと。
そしてそれを仲間に伝える時。

「つながった!」
そんな瞬間がうれしかったのだという。

いま。
土井さんは主に広告の仕事をしている。
新潟の職人が好きなのだという。

いいものをコツコツ作っているけど、
営業が得意じゃなくて、あまり世に出ていない。
それを世に出していくのが土井さんのいまの仕事だという。

今回の話を聴いて、
仕事とは、「好きを原動力にして価値を生むこと」だとあらためて感じた。

在庫リスクを負って、
好きな人の商品を仕入れて、全力で売る。
そんな商売の原点を感じた。

きっとこれは、
大学生、高校生、中学生、いや小学校高学年であれば
できるだろうと思う。

高いものを仕入れる必要はない。
いや、田舎であれば、海に落ちている流木を売ったっていい。
自ら仕入れ、価値を生み、売るということ。

時給800円で働く前に、
そんなことを体験しなければいけないのではないか。
いま、世の中の若者たちが最初にする仕事は、アルバイトだ。

時給650円と時給800円を比べて、
800円の方がいいなって思う。

そこに罠がある。

「報酬とは、時間が過ぎればもらえるもの」だと思ってしまう。

そうじゃない。
価値を生まなければ、報酬は手に入らない。

それは、田坂広志さんの言う他の4つの報酬も同じだ。

「お客さんを喜ばせたい。」
そんな思いから始まる仕事を、
中学生のときから始めなければならないのではないか。

まずはどんな小さくてもいいから個人事業を始める。
何かを仕入れて、全力で売ってみる。

そこから、人生が拓いていく。  

Posted by ニシダタクジ at 06:55Comments(0)就職

2013年11月25日

「もやもや」に挑む

「もやもやしている」と大学生や若者は言う。

芥川龍之介は、
「ぼんやりした不安」を理由にこの世を去った。
「もやもや」は
生死にかかわる切実な問題であると僕は思う。

そのもやもやを如何に
仮説立て、言語化できるのか?

そのプロセスが
若者の「もやもや」をクリアにする手助けとなり、
もちろん、その答えは自分で見つけなければならないのだけど、

そのようなことを問う「場がある」
ということは、
若者にとって、意義あることだと言えるだろう。

いや。
本来の大学の役割の多くは、そこにあるのではないか。

大学4年間という
膨大な時間を得て、
その「もやもや」に挑む以上に、
大切なことがあるだろうか?と僕は思う。

その役割を果たせるのは、
ライブラリーであり、
カフェではないかと思うようになってきた。


カフェという場のつくり方(山納洋 学芸出版社) 
を読んだとき、

ツルハシブックスは
新刊書店というカテゴリーではなくて、
カフェなのだと思った。

カフェというのは、
コーヒーや紅茶を出す「食事の場」、という意味ではなく、
人と人の出会いをつなぐ、「機能空間としての場」という意味である。

そして、いま。

「もやもや」を抱える大学生や若者が、
私たちの「顧客」であると設定するならば、

ツルハシブックスは、
本屋という空間を通して、
彼らに「もやもや」の正体について問い、
仮説を立て、行動し、その答えを自ら見つける「場」を提供している、
いや、していくのがミッションのひとつであると言えるだろう。

その「もやもや」の正体は、
ひとつの答えがあるわけではなく、
永遠に続いていく問いである。

僕の仮説は、

個人の中の
「承認欲求」
「夢至上主義」

社会全体のシステムとしての
「効率化(合理化)社会」
「地域コミュニティの崩壊」

があり。

個人としての解決策は
「ナリワイをつくる」(伊藤洋志 東京書籍)
に代表される心と体にやさしいビジネスを展開していくこと。

社会システムとしては、
土曜日に書いた農業の六次産業化であったり、
参加型のお祭りの復活。
などが挙げられるだろう。

そういう問いを
green drinksなどのイベントや
自動車学校とのコラボ企画などで提供できたらいいなあと思います。

「もやもや」に挑む。

これは大切な20代の宿題です。  

Posted by ニシダタクジ at 07:07Comments(0)日記

2013年11月23日

農業の「六次産業化」が必要な理由

長岡市栃尾、一之貝。
ここに、豊かなランチがあります。

おそらく。
ワンコインランチとしては
日本最高峰。

まず。
遠い。
新潟市からは1時間強。
長岡市中心部からも車で20分。

それだけの距離を越えて、
たどり着かなければいけません。

昨日は、
デザイナーの荒木さん
ダイドコの山倉さん
と3人の初コンビで行ってきました。

長岡市からのトンネルを越えると、
そこは、神様のふるさとのような、
神々しい紅葉が広がっていました。

雨にもかかわらず
息をのむほどの美しさでした。

そして、
一之貝「UNEHAUS」
に到着。
ランチの時間です。

地域のおばあちゃんが手作りしてくれたランチを
地域活動支援センターの利用者の人、地域の人、ボランティアの人。
たくさんの人たちが同時に食べます。



豊かです。
あったかいです。
涙が出ます。
こんな豊かな500円ランチは新潟市にはありません。

ここを運営するNPO法人UNEが実現を目指すのは
「農障高連携」で社会的弱者も暮らしやすい地域づくりを実現すること。

農業+製造業+サービス業
が連携することを「農商工連携」と言いますが、
一之貝では、

農業
障がい者
高齢者
をコラボさせて仕事をつくっていこう、というテーマでやっています。

僕がこのプロジェクトに関わりたいのは、
ここに、若者の雇用問題の本質がひとつあると思うからです。

日本で一番大切にしたい会社(坂本光司 あさ出版)
という本があります。


みんなから愛される素晴らしい会社を集めた本です。
その多くが障がい者雇用に積極的に取り組んでいます。
いま、第4巻まで発行されています。

これを読み直していて、
衝撃的な事実に気づきました。

第4巻まで取り上げられている25社のうち、
製造業が16社、つまり64%を占めているのです。

ご存じのとおり、
いま、日本の産業従事人口は
第三次産業(サービス業等)が67%、
第二次産業(製造業等)は25%
第一次産業(農業、漁業等)は5%
となっています。

これは何を意味するか?

「製造業では、人に合わせて、仕事をつくることができる」
ということです。

サービス業は、
目の前に「お客様」が存在します。
すると、当然、サービスは「お客様」に合わせて
行わなければいけません。

他方、製造業は、目の前にあるものに
ひとつひとつ同じように、分量を調整して、
同じように混ぜて、同じように焼く能力が必要なのです。

そしてそれを得意とする人たちが
障がい者の中にはいるのです。

僕は、
引きこもりやニート問題も本質はそこにあると思います。

つまり。
彼らが「働けない」のではなく、
社会が高度にサービス業化された結果、
働く環境のキャパシティがどんどん狭まっていて、
それによって、働く機会を得られない若者がいるのだと思います。

だとすると。

彼らを訓練して、
サービス業社会に適応させる、というのも必要ではないとは言いませんが、
(唯一生き残るのは「変化できる者」ですから)

根本的な原因を考えれば、
「製造業に仕事をふたたび作っていく」というのが
人間的な解決法ではないかと思います。

そこで、重要になってくるのが
農業の六次産業化です。

地域で獲れる農産物を加工し、販売する。
その加工部門はもちろん「製造業」です。
しかも、単調な作業です。
気を遣うようなコミュニケーションの必要はほとんどありません。

そこに仕事を作っていくこと。
そしてそれに高付加価値を付けて販売していくこと。

それは、栃尾・一之貝も目指している
これからの共生社会に必要なものです。

地域はもう一度復活します。
それには、農業の六次産業化は大きな力となるでしょう。

しかしそれは、
「農業者の所得向上」というような共感が得られない物語ではなく、

高齢者も
障がい者も
子どもも
若者も

一緒に生きていくための「六次産業化」となっていくはずです。

その最前線に栃尾・一之貝はなっていきます。

そんなワクワクを感じられた訪問でした。

荒木さん、山倉さん、ありがとうございました。  

Posted by ニシダタクジ at 06:45Comments(0)思い

2013年11月22日

承認欲求とコミュニティ

「承認」が得られにくい世の中となっている。

だからこそ
人は、LINEやfacebook
でそれを補おうとする。

なぜ、承認が得られにくいのか。

その最大の理由は、
コミュニティの崩壊。

家庭
ご近所
商店街
学校
会社

その多くのコミュニティが崩壊しつつある。

残っているのは
一緒に体を動かすスポーツコミュニティくらいか。

だから、若者は生きづらい。

いわゆる「モヤモヤしている」。
その原因の筆頭は
承認欲求を満たされないことがあるのではないか?

しかし、多くの若者は、
その原因を、
「やりたいことがわからない」ことだと思っている。

「認められたい」という承認欲求を自らの中で認めること。

そして、そんなのをひとつひとつ作っていける
コミュニティを生み出していくこと。

できれば、
ありのままの自分を出せる「親和的承認」が
得られる場があると、
そこは自分にとっての安心空間となる。

承認欲求。
これが重要なキーワードになります。  

Posted by ニシダタクジ at 07:15Comments(0)日記

2013年11月21日

「自発性」というエネルギー源

マチカレ荒木さんとフミダス濱本さんに聞いた後は
マチカレの大学生スタッフにもヒアリング。

彼らも言っていたし、
すごく感じたのは、
「自発性」をどう引き出すか?
というテーマ。

フミダスの濱本さんも
マチカレの荒木さんも
そこを強調していた。

会議に出て、ワクワクする。
楽しい未来を想像する。

ちょっとやってみようかと、思う。
そこで、マチカレは基本、全てを任せてしまう。
企画、会場、広報、収支
全てを任される経験。

そのプレッシャーに打ち勝つには、
理念・ビジョンへの共感、
彼らの言葉で言えば、
「熱に打たれる」経験が必要で、
そこで、自分もやりたい、と思う。

そうそう。
左脳的なメリット・デメリットじゃなくて、
右脳的なインパクトのある感動体験が必要なのだ。

その後、フミダスであれば、
徹底したビジョン共有。
誰の笑顔のために頑張っているのか?
をひたすら問いかける。

そして、マチカレの学生スタッフ(キュレーター)は
自発的にセミナーを開催するようになる。

自分がやりたい!
聴いてもらいたい!
と心から思える講座を開催することで、
モチベーションが上がるのだ。

湧き上がるモチベーション。
それは、人から言われたプロジェクトでは味わえない。

僕が最近驚異に感じていたのは、
効率化教育がすごすぎて、
全てのミッションを「タスク化」する能力に長けていること。

中澤二朗さんの言葉を借りれば、
まさにそれは「仕事壁の仕事人」だ。

仕事そのものではなくて、
仕事を通して、誰を笑顔にしているのか?

そんな問いを常に抱いて、
活動をしていくことが大切なのだなと思った。

「自発性」をどう育てるか?
そのスイッチをいついれるのか?

それこそが一番のポイントになるだろう。  

Posted by ニシダタクジ at 08:00Comments(0)

2013年11月20日

「何か」のつくり方



熊本でマチナカレッジの荒木さんと
フミダス濱本さんにヒアリング。

熱い。
熱いっす。
部屋の温度が2℃上がりました。
(彼らのコンセプトは「+1℃ 熊本の温度を1℃上げよう」です。
シビれるお話でした。

そして、考え尽くされたマチナカレッジのシステム。
http://www.machikare.net/

本気を引き出すには?
成果を出すには?
そもそも、成果とは何か?
という問いを繰り返す研修や面談。

そうやって熊本はちょっとずつ、だけど確実にあつくなっている。

午後からは、
マチナカレッジの学生スタッフ、副学長の松本さんと
初期から関わっている菅本さんの話を聴きました。

3か月に1回の開催で季節感を出すこと。
毎回キュレーターのMVPを投票で決めること。

菅本さんは言いました。
気がついたら、
「何か」のつくり方を学んでいた、と言います。

マチナカレッジとは、
市民に学びを届けるだけではなく、
運営側の大学生・社会人に、
これからの世の中でもっとも必要とされる
「何かのつくり方」を学ぶ場だということです。

すごい学びの場だなあと思いました。

半年間のコミット制年会費システムもよかった。
半年ごとに会費を納めることで、
「この半年、あなたはコミットするのか?」というのが
問われるシステム。

学生は半年間1000円(社会人は3000円)だが、
それなりの覚悟が求められるシステム。
それがうまく機能しているマチナカレッジ。

仕組みづくりとして、非常に参考になりました。

原点に返る、刺激に溢れた熊本の昼でした。
ありがとうございました!!  

Posted by ニシダタクジ at 09:18Comments(0)学び

2013年11月19日

コンテクストデザインの時代

まなびとESDステーションと
西日本新聞でヒアリング。



福岡テンジン大学の岩永さん、谷口さん
西日本新聞の橋本さん、末崎さん
ありがとうございました。

いちばん印象に残ったのは、
コンテンツからコンテクストの時代になっているということ。

昔は、
魅力的なコンテンツがあれば、
(たとえば、イベントであれば有名人が来れば)
集客は可能だった。

しかしながら。
ライバル店が増え、新商品は次々に発売され、
リピート客をつくるためには、
単発のイベントを打ってもダメだということになった。

これは、
地域で大学が打っていく講座にも当てはまる。

その場が地域企業や住民にとっても学生にとっても
魅力的な場となるためには、
コンテンツの魅力化だけではなく、
コンテクストをデザインしなければいけない。

そしてそれを分かりやすい言葉で
説明する必要がある。

そして、
地域の人をファン化していく必要がある。

福岡テンジン大学は、
まさにその仕組み。

無料で授業を提供し、
登録したら学籍番号付きの学生証を発行。

そうやって、ワクワクさせて、ファンをつくる。
そういうデザインが求められているのだろうな。

「講座」単体を売るではなく、
テンジン大学に入学し、学び続けるという
コンテクストを売るのだ。

これだ。

スターバックスはコーヒーを売っているのではない。
第三の場所を売っているのだ。

さあ。
僕たち、ツルハシブックスは何を売ろうとしているのだろうか?  

Posted by ニシダタクジ at 08:58Comments(0)学び

2013年11月18日

世界はインタビューでできている

ブックスキューブリック箱崎店
神戸の井戸書店と並んで、
僕の中で理想とする本屋さん。

常に好きな本屋ベスト10の上位に
ランキングしている。

このお店に入ると手に汗をかくぐらい、
ドキドキする。

なんなんでしょう。
この宇宙が詰まっている感じ。

「10坪の店でも、小さな宇宙は作れるんだ。」
と言ったのは、僕の本屋師匠の松岡さんだけど、
このお店は、まさに宇宙が広がっている。

買ってしまう。
というか、旅行中じゃなければ、
10冊くらい簡単にいってしまうんじゃないか、
って思う。

うっかり、2冊購入。(笑)
僕も本屋なのに。


「インタビュー術」(永江朗 講談社現代新書)

2002年の発行。
大規模書店には、きっとあまり並んでいないのだろうな。山のような新刊に押されて。
今年4月に10度目の重版。ロングセラーだ。

ちょうど、インタビューについて
考えたかったので、衝動購入。
これが本屋さんの醍醐味だよな。

本屋さんで
「いい本あった。」
って思って、奥付で発行年見て、
アマゾンで検索して、レビューを少し読んで、
中古にしようか、新刊にしようか。

そんな「合理的な」何かではない真剣勝負が
本屋さんにはあるよね。

インタビュー術。
書き出しがよかった。

~~~ここから引用

あらゆるところにインタビューがある。
世界はインタビューでできている。
歴史はインタビューによって作られた。

新約聖書はイエス・キリストへのインタビュー集であるし、
仏典は仏陀へのインタビュー集だ。

~~~ここまで引用。

インタビュー。

これはもしかしたら、
大学生の必須科目になる日は近い。
というか、カリキュラム上はないけど、
きっとすでに必須科目になっている。

経験あるのみだ。

ツルハシブックスのサムライたちは
夏休みから「HAKKUTSU インタビュー企画」をスタートさせ、
若い人に届けたいこの1冊を聞き出している。
サムライたちも学びが多いようだ。

今週22日に説明会をする「働き方研究所」も
実在企業の経営陣にインタビューして、
課題の本質に迫る、
経営者インタビューをプログラムに組み込んでいる。

魅力を引き出し、編集する。
これこそがコミュニケーション力だと、僕は思うのだ。

自動車免許+キャリア基礎力
「働き方研究所}

11月26日(火)スタート
説明会 11月22日(金)18:00~
@新潟中央自動車学校
いよいよ、始まります。



  

Posted by ニシダタクジ at 07:35Comments(0)日記

2013年11月17日

分断から共存へ



武雄市図書館に行ってきました。
ウワサ以上の空間でした。

天高く積まれた本たち。
学習室にはセレクトされた参考書たち。
吟味できるね。参考書。
いいかも。これ。

階下を望むテーブルで勉強とか、仕事とか
最高だろうなあって。
本を1冊書くなら、武雄図書館+武雄温泉って
いいかもって思いました。

この前、サムライ合宿で
今井さんの一言に気づかされたのだけど、
僕が好きな「場」っていうのは、

「いろんな想いを持った人が、場を共有していて、
それがステキな一体感というか、アート作品のような
空気感を出している。

そういう場というか、
瞬間に出逢ったときに、
僕は「これだよ、これ」って思うのだと思ったし。

その場を構成しているのではなくて、
一段俯瞰した状態でそれを見るのが好きなんだなあって。

僕が「心地よい」って感じるのは、
多様な感性を持った人たちが空間に共存しているとき。

武雄市図書館2Fから見た景色は、
そういう意味では僕の理想空間だった。

左端では、絵本を読む子どもたちと読み聞かせが。
真ん中のカフェテーブルでは、スタバのコーヒーを飲みながら本を読む人
右のツタヤには、本や雑誌を選ぶ人たち。
隣と後ろには熱心に勉強する高校生たちがいた。

さまざまな人がさまざまな目的で、ここに集っている。
そういうのが好き。

そう言えば。
だがしや楽校で
たくさんのおじさんと小学生たちが
それぞれ違う遊びをしていたり。

そういう空間を
「素敵な空間」だと僕は呼ぶのだろう。

そして、おそらく、それは、
高校生や大学生たちにとっても
「勉強するのにいい空間」となっていると思う。

それを
もしかしたら「カフェ的空間」と呼ぶのかもしれない。

ひとりで考えたい時は集中して、
誰かと語りたい時は語り、
リラックスしたい時は、ただ、お茶を飲む。

そんな「シーン(場面)」が同時に存在している「場」
を僕は心地よいと思うのだろうと思う。

「効率化」が絶対の正解だった50年は
「分断」の50年だった。

分断され過ぎた結果、
新しいものが生まれなくなり、
答えのない時代には、むしろ非効率となった。

たくさんの人がチカラを合わせて、
社会の課題にチャレンジしなければいけない今、
「分断」から「共存」へのシフトが確実に起こっているように思う。



いま、スターバックス大濠公園店で
このブログを書いているが、
目の前をランナーたちが駆け抜けているし、
おじいちゃん、おばあちゃんが散歩をしていたりする。

そんな空間が「心地よい」と思えるし、
それをつくり出すことはある程度、可能なのだと思う。

カフェ的空間。
やはりこれがキーワードになってくる。
そして、その共存から何かを「生み出す」仕組み。

これからの「場」にはそれが求められている。
ツルハシブックスが目指していくところはまさにそこだろう。

それが意図的につくられるようになったとき、
世の中はようやく「場のチカラ」を体感・言語化・価値化
することができるようになるのかもしれない。  

Posted by ニシダタクジ at 09:05Comments(0)日記

2013年11月16日

3年からじゃ遅すぎる~問いのススメ

NPO法人ヒーローズファームは
2006年から大学生のキャリア形成支援の活動に
取り組んできました。

その中で私が問題意識に感じていたのは、
「大学3年生からでは遅すぎる」ということです。

多くの大学生が大学3年生の秋ごろになってから、
「自分は本当は何がしたいのか?」
「どんな人生を歩みたいのか?」
「自分が社会に役立てることは何か?」と問い始めます。

しかし、就職活動や就職試験は目の前に迫っていて、あまり深く考えることができません。
そうして、自分があやふやなまま、就職活動に飛び込んでいくことになります。
納得のできないままの就職活動、そして就職で本当にいいのでしょうか?

私たちは、このような現状もあり、大学1,2年生、
さらには高校生からもっとキャリアについて考える機会、
それも地域という舞台をフィールドにした機会を提供したいと考えてきました。
そこで行きついたのが自動車学校内でのキャリア基礎力養成プログラムです。

「働き方研究所」では、名刺作成から経営者インタビュー、
実在企業の課題に挑戦するプランの作成などをグループ単位で活動を行います。

「そんなこと、やったことない」と不安に思うかもしれません。
しかし、多くの場合、大学生の苦手意識の原因は単なる経験の不足だと考えられます。
やったことがなければ、やればいい、ただそれだけです。

自動車学校に通いながらの講座は少し負担が増えるかもしれません。
しかし、自分の人生を問いかけ、自分はどうしたいのか?を深く考えるチャンスは、なかなかありません。
「働き方研究所」で一緒に社会への扉を開けてみませんか?
人生は「問い」から始まります。

    

Posted by ニシダタクジ at 06:39Comments(0)就職

2013年11月15日

「巻き込まれちゃう」店

サムライ合宿では、新たな気づきがたくさんあった。
ツルハシブックスとは
「巻き込まれちゃう」店だということ。

サムライの幅っちは
初めて来店したその日に、
なぜか本屋さんで飲み会になって、
そのまま活動に参加してサムライになった。

「巻き込まれちゃう」
ってどういうことだろうか。

「ツルハシブックスらしさ」ってなんだろうか?

答えはすでに出ていたみたい。
僕がたまに、
「いま、ツルハシブックスらしいね」
と言う瞬間があるのだと今井さんが言う。

それは、
例えば、山田さんが
ソファの横でギターをポロンポロンと弾いていて、

一方で
カラバコの前で、雑貨を手に取って
カワイイと喜ぶ女子たちがいて。

レジの前では、
僕が「ナリワイをつくる」を手に取って
熱い本談議をぶちかましている。

そんな空間が同時に共存しているとき。
僕はそれを「ツルハシブックスらしい」と呼ぶのだと。

「そんな空間が同時に存在している」
こういうのが大切なのかも。

まるで、
お店に一歩踏み入れたときに、
誰かの映画の本屋のシーンのエキストラ出演をしているかのような。

「ドラクエⅣ~導かれし者たち」のように、
気がついたら、新たな冒険に巻き込まれてしまっちゃうような。

そんな空間が創れたらすごく楽しいのだろうと思う。
きっとこういうコンセプトなのだなあと。

映画のワンシーンのようなお店、
創りたいですね。  

Posted by ニシダタクジ at 07:43Comments(0)日記

2013年11月14日

あきらめかけた時に何かが生まれたんだ

久しぶりにCDを買う。
地域若者チャレンジ大賞で心を打ち抜かれた
家入レオ「Shine」

いいっすね。
音楽にチカラをもらうって。
アーティストの感性って素晴らしいね。

やっぱりここでしょ。
~~~
You can shine
立ち止まるのはいつでもできるもっと
高い壁だって
乗り越えられる
君ならできるから

You can shine
つまづいたその手に掴んだ未来は
そう永遠に
輝きながら 転がり続けるよ
~~~

そうそう。
これこれ。

こういう体感ができるチャレンジプログラムを
作りたいのです。

ヒーローズファーム×新潟中央自動車学校
「働き方研究所」
11月26日(火)スタート

11月15日(金)
11月22日(金)
18:00~20:00 説明会&プレ講座、開催しています。

    

Posted by ニシダタクジ at 07:00Comments(0)言葉

2013年11月13日

サムライ研修と場のチカラ

7人でのサムライ研修に行ってきました。
テーマは「私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」

目指す未来の共有と
具体的アクションへの落とし込み。

こういうのって
段取りが一番大切だと思うのだけど、
ちょっとやっぱり押しちゃいました。

朝。
準備チームは6時半集合。
準備物を確認して7時過ぎに出発。
南雲ベーカリーのコッペパンに心を打ち抜かれる。

第1タームは
イオン新発田でアイスブレイク。
人生モチベーショングラフで
人生を振り返る。

ランチタイムセッションは
古本いと本のある
「まちカフェ・リンク」でランチ。

母ちゃんの味ランチに
雨にも関わらずたくさんの人が集まってました。

第2タームは、モスバーガー中条店


ここの店員さんが素晴らしくて、
いい場の空気を醸し出していた。

それによって、
ミーティングも盛り上がり、
目指すべきお店のカタチが見えてきた。

第3セッションは、
お店の第2セッションで出てきた言葉を言語化。
みんなの共通項にしていく。

「ツルハシブックスらしさ」とは?
という問いに全力で答えていく。

今井さんから、
「西田さんがたまに言う、いま、この感じ、ツルハシブックスらしいよね。」

そうだったのか。
自覚なかったけど、ここで気づかされた。

その瞬間のお店の中は、
店内のいたるところで、
ステキな「場」が生まれているとき。

ソファでは、誰かが座って話していて、
レジ前でも本のトークをしていて、
カラバコの前でも、作品の話をしていて、

そんな「場」が共存している感じ。
それがツルハシブックスらしいのだと思う。

常連客と新規客が響き合うお店。
お互いがお互いの映画のわき役であるかのようなお店。

入り口のドアを開けた瞬間に
誰かの何かの物語に巻き込まれてしまうような
少しのドキドキと新しいワクワクが同居しているお店。

そんな「場」を作っているんだろうと思う。

「若者のためのお店。」
だけど、おじさんおばさんも
わき役として1つのシーンを共演しているような、
そんなお店を作っていこうと思います。

日々、新しい発見があるような。
行くと、何かが変わっているような。
自分が変わっていくような。
そんなワクワクが生み出せる店づくりをしていこうと思います。

「共演者に出逢う店」。
それが「ドラクエ4」のようなお店だったのかもしれません。

これを具体的アクションと個人目標に落としていくこと。
そこからまた出発します。

7人のサムライの皆様、ありがとうございます。
ひとりひとりの宣言タイムも熱かったっす。

いい「場」を創っていきましょう。  

Posted by ニシダタクジ at 07:19Comments(0)チーム

2013年11月12日

「信じられる感性」を育てる

「ナリワイをつくる」
の基本は五感を磨くこと。
ココロとカラダが喜ぶナリワイを見つけること。

僕が大学時代にやったことは、
ただただ農家をめぐって、畑を見て、話を聴くということ。
あの繰り返しは
まさに、感性を磨いていたのだと結果として思う。

自然農実践家、徳島の沖津さんは言った。
「その草を残すべきか、刈るべきか、畑に立つと自然とわかるようになる」

そうだったのか。
自分の感性を信じ、失敗してもいいからやってみる。
そうやってだんだんと
「信じられる感性」をつくっていくこと。
つくっていくというより、育てていくこと。

これが20代のうちにやるべきことなのだろうな。

最後に信じられるのは
自分の感性しかないのだから。

クルマエビでも、ブラックタイガーでも、
それでも、自分が美味しいと思っていればいいんじゃないか、と思う。
きっと農家めぐりでそんなことを学んだのだと思う。

「本業は何ですか?」

っていう質問は、目の前の人を自分の過去のカテゴリーに
はめ込みたいという意志の表れだ。

そうじゃなくて、
目の前にいる人を自分の感性を総動員して、
どんな人か、いい人か、悪い人か、判断すること。

大学教授だとか、上場企業の社長だから、とか
100万部を突破するミリオンセラーの著者だから、
とか、そういう周辺情報に惑わされずに、

建築の研究をしていて、
世間で言う「ホームレス」の魅力に憑りつかれていった
坂口恭平のように、
自分の感性に自信を持ち、人と接していけることが
とても大切なのだと思う。

「信じられる感性を育てること」
これが大学時代のもっとも重要なテーマのひとつであると僕は思います。

新潟中央自動車学校の
「働き方研究所」では、

「名刺作成ワークショップ」+「人生を変える出会い名刺プロジェクト」
で、偶然をつかみ、感性を磨く出発点に立てるような練習を始めます。

「働き方研究所」説明会+名刺作成ワークショップ
11月15日(金)、11月22日(金)
ともに18:00~20:00
@新潟中央自動車学校(新潟市中央区鐙2丁目1-27)

    

Posted by ニシダタクジ at 06:26Comments(0)日記

2013年11月11日

顧客の創造

すべての組織に当てはまる
ドラッカーの5つの質問がある。

第1の質問 われわれのミッションは何か
第2の質問 われわれの顧客は誰か
第3の質問 顧客の価値は何か
第4の質問 われわれの成果は何か
第5の質問 われわれの計画は何か

これって、
結局組織じゃなくて、
ひとりひとりの人に問われているのだよね。

ひとりひとりが
自分株式会社の社長である時代が
到来している。

クラウドファウンディングはまるで、
個人が株式を発行できる仕組みのようだ。

そんなとき。
問われるのが5つの質問。

仕事を辞めようか、どうしようか、
迷っているときには、
5つの質問が役に立つ。

「われわれ」を「私」に替えればいい。

さあ、明日は初のサムライ研修。
「私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」
から始まって、

本屋やカフェには何ができるのか?
顧客とはだれか?
そういう根本的なところから再出発しよう。

スターバックスの
「われわれはコーヒーを売っているのではない」
くらいのコピーが生まれるといいなあ。  

Posted by ニシダタクジ at 07:20Comments(0)思い

2013年11月10日

ミシュランのガイドブックはなぜあるのか?


「新しい市場のつくり方」(三宅秀道 東洋経済新報社)

読み始めました。
2100円と、かなり重厚だけど、
目次を見るとワクワクする1冊。

いきなりガツンとやられました。

「ミシュランのガイドブックはなぜあるのか?」

ミシュランは、フランスのタイヤメーカーです。
タイヤ屋がなぜ、レストランガイドを出しているのか?

ミシュランのレストランガイドが
最初に発行されたのは1900年(明治33年)。

~~~ここから一部引用

その当時、社会において、
自動車とその使い道はなんだかはっきりしないものだったのです。

そこへミシュランが、まずフランスのあちこちの
地方の美味しいレストランを格付けして紹介することで、
そのレストラン(当時は多くがホテルを兼ねていたそうです)
に行ってみたくなる人を増やそうとした。
そのことで自動車を、ひいてはタイヤを売ろうとしたのです。

~~~ここまで引用

熱い。
そして深いぞ、ミシュラン。

「自動車に乗って郊外のレストランに行く」
という文化を売ってるのです。

今でも、
ミシュランのガイドブックが発売された国では
ミシュランのタイヤの売り上げが3%伸びるととも言います。

文化を創造する。
ここにビジネスの志の出発点がある。

熱い本に出逢っちゃいました。  

Posted by ニシダタクジ at 05:47Comments(1)